【地味系B15サニーをぶった斬り】若きシャコタン狂と渋センセダンの融合!

       
B15サニーといえば、だれもが認めるオヤジセダンの代表格。それ以前のモデルなら、北米仕様のセントラルックなどUSDMカスタムのターゲットになり得たものの、B15は国内専売のためニーズが激減。よもや手を出す人間が存在するとは思わないほど、地味な存在に。そんなセダンを超絶シャコタンで攻め抜いたのが、22歳(※本誌’20年取材当時)のヤングマンの輿水サンだ。



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「この前はS13シルビアをシャコタンにして乗っていたんですが手放してしまって、次のクルマを探していたときに見つけたのがこのサニーです。車両価格が安いうえにだれもイジっていなかったし、シャコタンにしたら意外とカッコいいんじゃ? って思っちゃったんですよね」



若気の至りともいえる直感から手を出したとはいうものの、免許取得前の17歳で手に入れた17クラウンを入手してみたり、続くS13はシャコタン&ネガキャンのスタンス仕様として製作。さらに足グルマのミラもノーサスシャコタンに陥れ、歴代愛車はすべてシャコタンというクルマ好きな若きシャコタン狂。その経験から“どんなクルマも低けりゃカッコいい”という美学にたどり着いたそう。



で、B15サニーを購入したはいいモノの、ガツンと落ちる専用車高調なんぞ皆無。そこで、他車種用も試しつつ厳選した車高調でまずはローダウン。しかし、それでは飽き足らず、低さを求めるあまり、モノコックぶった切りのチャネリングで物理的低さをGET。さらにトラッキンバリのCノッチにエンジン上げのハードワークをこなし、史上もっともロワードを極めたであろうB15サニーを完成させたというワケだ。ベースの人気不人気は一切省みず、ただひたすら自分のセンスを信じきる。その情熱もまたシャコタン狂純血種だからこそ成せる技なのである!

『カスタムCAR』2020年12月号掲載
BASE CAR:サニー 2002年型
Special Thanks/シルエットワークス

PHOTO/佐藤亮太 TEXT/渡邉大輔

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