【チョイ上げde脱定番⭐️】アナザーな個性光るサニートラック

       
US志向のトラッキンよりも、和風ノリのチューンド旧車の素材として昔から好まれてきた国産ピックアップのサニートラック。レーシーなシャコタンの走り屋仕様がテッパンだけに、好きモノの目線では「邪道」の二文字が真っ先に脳裏に浮かぶであろうチョイ上げ車高の後期B122型ショートがお出ましだ。



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オーナー兼ビルダーの千坂サンは高校時代からオフロードバイクのモトクロス競技にドップリのアマチュアレーサーで、かつてはバイクのトランポにシボレーK1500を使っていたこともあるUS志向のオフロードフリーク。しかも、トラック好きがキッカケで知り合ったという奥様は元サニトラ乗り。結婚後もしばらく乗っていたものの、車検が通らないほど車体のサビと腐食が進んで泣く泣く廃車にした苦い過去があるそうだ。
しかし、のちに復元可能なコンディションの別のサニトラの解体車が幸運にも格安で回ってきたことで夫婦のトラック熱に再び火がつき、ボディショップ勤務&鈑金塗装のプロである千坂サンの完全DIYによるレストカスタムが始動。



で、USオフロードトラック好きの旦那様とサニトラ命の奥様の好みを取り入れた結果、マイルドなリフトアップでアメカジムード抜群なプリランナー風アゲトラッキンに行き着いたというワケなのだ。




ビビッドな緑メタのボディペイントやワンオフのパイプバンパーを筆頭とするオーナー自作のメイキングは、仕事の合間を縫ってコツコツ仕上げた“オカネよりも技量で勝負”がコダワリ。他のサニトラと絶対カブらない個性はもちろん、実車版ホットウィールばりのPOPなハデさが、街ゆく人々の好感度バツグンなのもお気に入りだそう。定番スタイルをガン無視の脱力アプローチが功を奏した、隙間センスの意欲作にアッパレだ!!

『カスタムCAR』2020年10月号掲載
BASE CAR:サニートラック 1994年型

TEXT/コンヒデキ PHOTO/梶原 聡

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