【凄腕プライベーターが作り上げるマニアキラーなワイドボディ】N2ワンメイクマシンを現代的にオマージュ!

       
アメリカのJDM旧車シーンとシンクロするように国産旧車スタンスとして、人気上昇中の元祖ハチロクことAE86レビン/トレノ。で、この後期レビン3ドアは、プライベーター“イナズマワークス”が我流のスタンスを具現化せしめたDIYビルドの超力作だ。



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黒ボディ+レプリカデカールでトレノのみ存在した限定車ブラックリミテッド風をあえて装うあたりマニアキラーな確信犯ぶりを感じさせる1台だ。純正の味わいは残しつつ、ワイドボディで迫力満点の外観は、インパルス改のビス留めオバフェンが既存のドリ車系と異なるネオクラな個性を発揮。


リアスポは昔ハヤったTRD絶版品で、かつてAE86レース現役時代のN2ワンメイクマシンを現代風にオマージュしたシルエットで当時世代の琴線をくすぐりまくり。前後16×10Jで端正なツラをキメた鍛造ワイドリムは新鋭の国産ホイールブランドのフロントライン製で、ゴールドメッシュが’80年代のレースカー的なネオレトロ感の演出に貢献。



そして本来このベースでは不可能な前後ネガキャン切りを得るべく、AA63カリーナのセミトレ移植がシレッと注がれているのも見逃せない。

ロールケージと安全タンクを備えた室内や4スロ化の4AーG改が載るエンジンルームもスパルタンな佇まい。ソレを土台に細部に渡るディテールアップでショーレベルまで昇華させた点も特筆だ。



バリバリの峠仕様だったのを、レストアを兼ねた大リメイクで作り上げたこの1台。ショーカーメイクのすべてが走りの理に叶ったフィニッシュは、ベースの本質を肌で熟知した滑走系のAE86マニアだからこそ到達しえた境地ナリ。


『カスタムCAR』2017年7月号掲載
BASE CAR:カローラ・レビン 1987年型
SOURCE:イナズマワークス

PHOTO/南井浩孝 TEXT/コンヒデキ

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