空想をカタチにしたスーパーサウンドのヴェルファイア!

       
エクステリア、オーディオ、パフォーマンスと3拍子揃ったカスタムでアルヴェル界の頂点を狙ったこの車両。あくまでも品良くシンプルをテーマにした外装と、ド迫力スタイルのオーディオインストールのコンビネーションが絶妙だ!!

そんなクルマのクライマックスはラゲッジだ。ゲートオープンするとアクリル越しに見えるサブウーファーのマグネット面や、外向きスピカー群などが眩しい。さらにラゲッジ下段にはW型のアンプラックを設置。アクチュエーターにより、せり出してくるという大胆アクションを備えているのが最大の見どころ。

さらにフロントスピーカーはAピラーとドアを使い、3ペアのスピーカーをインストール。複数のスピーカーを使って音の厚みにも徹底してこだわっているのだ。

インストールのデザインテーマはカーボン&アルミ&アクリルの融合だ。もっともテーマが際だっているのがドア。アルミを一枚の板から切り出したフレームに設置。カーボン処理との組み合わせで重厚で個性的なデザインを完成させた。

一方の外装はノーマルフォルムを崩さないカスタムを心がけた。インタークーラーをビルトインしたフロントバンパーは開口サイズは変えずにグリルを撤去して対応。フェンダーのダクト処理もさりげなくこなすところがお上品♪ ロワードには徹底してこだわり、ハイドロを使ってギリギリの低さを追求。同時に下げても走れる足回りを目指してフェンダーの叩き出し加工も施工済みだ。

また、パフォーマンスアップにも余念がなく、スーパーチャージャーの装備によって、なんと最高速250km/h(推定)をクリアする怪物ぶりを発揮する。

多岐にわたるカスタムを見事に1台にまとめ上げたそのセンスがヴェルファイアを新たなステージへと押し上げた。


画像21点>>スーパーサウンドヴェルファイアのすべてを魅せる!



>>ラゲッジ最大の見どころはアクチューエーターを使ってせり出す電動アンプラックだ。ロックフォードのアンプとアルパインのプロセッサーをW型のラックにビルトイン。そのすべてのユニットをアピールするべく、ラックがせり出すスタイルはアピール度満点!!



>>バックドアにはイルミを装備したボックスを設置。しかも電動でアクリルパネルが開閉するギミック付き。ラゲッジをのぞき込むギャラリーを楽しませてくれるアクションだ。



>>ダイヤキルトが施されたレザー処理でドレスアップされるオーバーヘッド。ナビモニターを頭上にビルトインするなど、アイデアも斬新。トリムはすべてアルカンターラ張りだ。



>>ステップ部にはミラーパネルの処理が施されているのも独特。フロア側からの間接照明でステップを光らせる手の込んだイルミ効果で、奥行きのある輝きを演出する。



>>純正エアコンパネルのセンターコンソールへの移設など、スマートなカスタムをこなすコクピット。シートはダイヤキルトを基本に、両サイド部分にロックフォードのロゴを加える遊び心満点のデザイン。イルミは赤で統一する。



>>ヘッドユニットやナビ、さらにはiPadをビルトインするワンオフのセンターコンソール。スピーカー群がドライバーズシートに向かい、最高のサウンドを奏でる。



>>フロントシートの背にはアルパインのフリップダウンモニターをビルトイン。通常天井に吊す部分を裏返してシート側に隠し、周囲のフレームをワンオフし、純正のオットマンを加えた。






>>フロントにはボストンの最高級スピーカーSPZを採用。ドアにミッドバス×2、Aピラーにミッドレンジ×1をインストール。ダッシュ奥にはツイーターを3組ビルトインしている。センターコンソール横にはサブウーファーをセット。またラゲッジには同じくボストンの楕円サブウーファーを4セットインストール。ラゲッジ後方には外向きスピーカーも備えるなど、それぞれの役目を持ったスピーカーが所狭しとインストールされているのだ!!




>>スキッパーのエアロはハーフタイプをチョイス。細部の変更を加えつつも全体のスタイルはあくまでもノーマルチックかつ上品に仕上げるのがこだわり。ハイドロを使った足回りで極限まで下げることにチャレンジしたが、フェンダーをフロント2cm、リア5cm叩き出すことで干渉をクリアし、若干上げるだけでフツーに走れる仕様としているのは驚きだ。バンパーからのぞくインタークーラーも走りを予感させる本物志向のアイテムだ。



>>アルミバーを加工したインナーデザイン、シーマのバルカン(裏は大胆なエグリ加工を敢行)流用、さらに流れるウインカー仕様でヘッドライトをスマートに魅せる。



>>スーパーチャージャーによるパフォーマンスアップに合わせてブレーキもスキッパーのキャリパー&ローターでレベルアップ。ホイールはSSR・SP3(20×9.5J/10.5J)だ。




>>オーナー自らが段ボールを使って基本のデザインを作ったというワンオフマフラー。テールエンドはアクセルに連動して開閉する仕組みを加える。バンパー形状にフィットするデザインで純正イメージをあくまでキープする。



>>HKSのスーパーチャージャーを装備し、ヴァルファイアとしてはあり得ない、最高速度250km/hを実現。インタークーラーのパイピングもすべてワンオフのモンスターヴェルだ!!



>>火の玉がフロントホイールで生まれ、後方への流れるさまを表現したリアルフレイムス。TOMOHIRO氏と何度も打ち合わせしてコンセプトとデザインを固めた渾身作だ。


カスタムCAR2013年3月号掲載
BASE CAR:ヴェルファイア 3.5Z・Gエディション 2009年型
SOURCE尾林ファクトリー
Special Thanksスキッパー

PHOTO/渡部祥勝 TEXT/土田康弘

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