使用しているパーツは、ほとんどが地元の北製作所の手によるもの。なかでも、迫力ある舟型バンパーはみごたえ十二分だ。とくにサイド部分はタイヤに合わせてRを付けるという手の込んだ作りがなされ、さらにその後端の折りの部分にはマーカーを3発仕込んでいて、ナイトシーンではタイヤを照らすように光を放つ仕組みが隠されているのだ。
トップパートは平型バイザーと若干角度の付いたコの字型ミラーステーの組み合わせ。シンプルながらハイルーフとのバランスが良く、完成度は高い。実はバイザーはすでに換装されており、フロントバンパーと同じく舟型のデザインのものに変更されている。
また荷台周りでは、丸棒で縁取りしたガゼットからボディハシゴを伸ばすといった、平ボディや箱車を思わせるアート手法が導入されている。そうした手法はサイドバンパーにもみられ、ダンプらしい大型バンパーをあえて採用せず、太めの角パイプ3本仕様として独創性をアピールしている。
さらに、白銀社のアンドンで鮮魚便的な味付けも加えられ、オーナーならではのアートをみごとに表現。オリジナリティあふれるアートダンプに仕上げている。
【写真7点】オーナーの熱い思いをたっぷり積載!カミオン2008年6月号トップアートをもとに再構成