オスカーの赤をメインの生地に、オールハンドメイドでこの内装を仕上げた。2t車の限られたスペースをうまく生かしつつ、豪華かつ居住性に優れた室内空間に仕上げている。
空間を広げるために、まずは背抜きを実施。ほかのパーツとの干渉の関係で凸型に背抜きされているが、いちばん深い部分では約20cm後方に延長されている。
広くなった空間を生かして45cmの大型シャンデリアを設置。さらにキャブ後部には壁掛けタイプシャンデリア2発とすずき工芸のアンドン板を飾る。これだけ豪華に飾っていながら室内が狭く感じないのは、背抜きによる効果に間違いない。
そして、スイッチ類はオーバーヘッドと助手席前グローブボックスにまとめて配置し、空間を有効活用。メカニカルな雰囲気を漂わす助手席前のスイッチボックスは、その機能美が室内のアクセントにもなっている。 木目調スポットライトや水中花なども使い、さりげない小技で個性もしっかり主張しているのもお見事だ。
【写真2点】オールハンドメイドによる豪華かつ居住性に優れた室内空間。2008年11月号男の城をもとに再構成