【マイライフ VAN LIFE】西湖にて、田中ケン的バン紀行 ~カナディアンカヌーとともに~

Base Car:2015年型 ハイエース・ワイド・ワゴンGL

       
一年中アウトドアフィールドで過ごす男、田中ケン。多忙な日常から離れ、「今日一日は、贅沢な自分だけの時間を過ごす」と決める。お気に入りのカナディアンカヌーを携え、大好きな西湖へと向かった。



目指すは富士五湖・西湖 カヌー遊びのミニトリップ

 空前のアウトドアブームとなった昨今、さまざまな屋外でのライフスタイルが注目されている。本記事の主人公・田中ケンさんは、日本全国でアウトドアイベントのプロデュースをするほか、群馬県・北軽井沢と熊本県・水上に自身のキャンプ場も持っており、とにかく忙しい。

「仕事でアウトドアに居られることはうれしいけれど、ここ最近は慌ただしくて。なかなか落ち着いて遊びを楽しむ時間がなかったから、今回は大好きな西湖でのんびりと過ごすプランを立ててみたんだ」。



 近年のアウトドア・ムーブメントはとにかく目まぐるしい。キャンプ道具、クルマと、気付けば新しいスタイルが拡散し、脚光を浴びていたりする。

「ひと昔前より情報の広がりがスピーディーすぎて、数あるガレージブランドとか、最新の道具の情報に追いつけていないというか、大半に興味を示せないってのもある(笑)。けどね、最近よく見聞きする“バンライフ”ってスタイルは、シンプルにカッコイイって思う」とケンさん。

 大好きなカナディアンカヌーとともに、「アウトドアライフのルーツ」と、愛して止まない西湖に出向く。運命とか、タイミングって不思議だ。今、ケンさんが欲する快適なライフスタイルこそ、肩の力を抜いたバンライフ。最高の秋晴れのなか、ゆっくりと一日の時間が流れていく。



広がる湖面と絶景 一人楽しむ私服の時

 この日は幸いにも無風。頭上を見やれば雲ひとつない青空。空を映す鏡のような水面と絶景が広がる。そして美しい水面には、パドリングの波が穏やかに、静かに広がっていく。音がほとんどしない中、無言のままカヌーを漕ぎ進めていたケンさん。



 久方ぶりに発したのは「最高だよね」というひと言だった。湖上ではいつもより言葉の少ないケンさんだが、優雅にカヌーツーリングを楽しんだ後は、キャンプサイトを展開する。



 今回はリフレッシュのため、ひとりだけのデイキャンプ。装備も食事も限りなくシンプルとした。湖上から上がった後はひと休み。小腹を満たすため、ワンバーナー&ダッチオーブンクッキングを始める。数分で仕込みが済み、あとは食材を煮込むのみだ。



「ここまでアウトドア仕様にカスタムしたバンならどんなフィールドでも信頼できるし労せず快適。今後は、“遊びやすさに直結する”という視点から、バンライフに注目していくよ」。

 忙しくても遊びに貪欲……。その姿勢こそ“快適生活研究家”と名乗る所以なのだろう。

【画像13枚】「シンプルにカッコいいって思う」最近の流行りであったバンライフを純粋に楽しむケンさん。詳細はこちら!



>>荷物満載のラゲッジはカーメイトの「X-ride(クロスライド)サイドバー」と「X-ride(クロスライド)ハンガーバーL2本入り」の組み合わせで、室内上部のデッドスペースを有効活用。



>>「スキー&パドルアタッチメント」でカヌーのパドルを固定できるほか、インナーネットMを追加すると、軽い小物をネット上に載せることが可能。


初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2019年 Vol.03

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:2015年型 ハイエース・ワイド・ワゴンGL
取材協力:フレックス・ドリーム ハイエース高崎店キャンプビレッジ・ノーム

文 / 真田崇史 写真 / ノグチケイスケ

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