誰が彼をこのようにしてしまったのだろうか? 数々のクルママニアを紹介してきた本誌の中で、最も「変態」に近い存在である若きセルシオマニア。その生態といつの間にか増えてしまったコレクションをここに紹介。
【セルシオを愛し過ぎた若者の変態クルマ生活 vol.2】
全ての画像を見る所有車両の数はなんと6台。そのうち5台がV型8気筒エンジン搭載車で、さらにその中の3台がセルシオだ。
変態ハチマルオーナーの皆さんの中には6台程度の所有者はゴロゴロいる。しかしながらアルバイト程度しか収入源のない大学生が複数台の高級車を持っていること、そしてそれを保管できる場所があるということは大きな謎。
何よりなぜ21歳がこの時代のクルマを選んでいるか、謎の展開だ。
これだけのクルマが集まる最初のキッカケは、叔父さんから譲られた前期C仕様の10セルシオ。走行距離わずか6万kmで、内外装ともに美しい状態を保つこのセルシオを最初に見たときは、震えが止まらなかったという。そしてこの瞬間から、譲り受けたセルシオを復活させることが彼の命題となったのだった。
【画像21枚】ステアリングは30ソアラ用。純正品は劣化しないように大事に保管している>>大学入学祝いに、ワク井ミュージアムの涌井社長からプレゼントされた90年式10セルシオ前期C仕様Fパッケージ。2台目の所有車両で、本人が言うところの「コレクションのメイン」で、1年前までナンバーも付いていた。しかしながら現在はナンバーを切り、来るべきレストアの時期に備えている段階。もともとワンオーナーで大事に乗られていたクルマであり、純正の状態を保つ。とても状態の良い車両だ。
>>世界最高性能を目指したレーザーαV8フォーカム32バルブエンジン。欧州が初めて認めた日本車とも称された。
【3】へ続く初出:ハチマルヒーロー2017年7月号 vol.42
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
セルシオを愛し過ぎた若者の変態クルマ生活(全9記事)