【マツダ ファミリア アスティナ1500 DOHC×ユーノス 100 1800 DOHC タイプB vol.2】
ここで忍び寄るのが「クロノスの悲劇」。いわゆるマツダの多チャネル問題だ。その1つが89年10月より登場したアスティナの同型車のユーノス100。アスティナと外観はほとんど変わらないもののB5-DE型1.5Lエンジンのほか、専用のBP-ZE型1.8Lエンジンが用意され、差別化が図られた。
しかし、もともとトヨタのように販売数が多くはないマツダにとって多チャネル化の意味は薄く、バブルの恩恵も受けないまま経済が崩壊。スマッシュヒットを飛ばしたアスティナとは裏腹に、ユーノス100は低迷したまま94年まで販売された。
90年にアスティナを新車購入し、今も乗り続けているオーナー。もともと所有していたBDファミリアから乗り換える際に、カッコよく、大人4人が楽に乗れて、あこがれのリトラクタブルヘッドライトが装着されたこのクルマに魅了され購入した。
【画像25枚】リアウインドーバイザーは当時のオプション品。このほかにルーフに取り付けるキャリアやフォグランプがオプション設定>>ボディカラーは純正のブレイズレッドからNCロードスター純正のベロシティレッドマイカにオールペイント済み。2005年に追突されぐしゃぐしゃになったが、フレーム修正と板金で復活させた。
>>ステアリングはナルディのGARA3。シフトノブはNAロードスター純正に変更。
>>エンジンの種類は、1500SOHC(最大出力は91psで燃費は15.6km/L)、1500DOHC(最大出力は110psで燃費は14.0km/L)、1600DOHC(最大出力は130psで燃費は12.4km/L)。
ファミリア アスティナ1500 DOHC
●年式 1990年式
●全長×全幅×全高(mm) 4260×1675×1335
●ホイールベース(mm) 2500
●トレッド(mm) 1430/1435(前/後)
●車両重量(kg) 1000
●エンジン型式 B5型
●エンジン種類 直列4気筒DOHC
●総排気量(cc) 1498
●ボア×ストローク(mm) 78.0×78.4
●最高出力(ps/rpm) 110/6500
●最大トルク(kg-m/rpm) 12.9/5500
●サスペンション 前後ともストラット式独立懸架
●ブレーキ 前油圧式ディスク/後油圧式ドラム
●タイヤサイズ 前後とも185/60R14 82H
●発売当時価格 144.5万円
ユーノス100 1800 DOHC TYPE B
●年式 1990年式
●全長×全幅×全高(mm) 4260×1675×1335
●ホイールベース(mm) 2500
●トレッド(mm) 1430/1435(前/後)
●車両重量(kg) 1030
●エンジン型式 BP-ZE型
●エンジン種類 直列4気筒DOHC
●総排気量(cc) 1839
●ボア×ストローク(mm) 83.0×85.0
●最高出力(ps/rpm) 135/7000
●最大トルク(kg-m/rpm) 16.0/4500
●サスペンション 前後ともストラット式独立懸架
●ブレーキ 前後とも油圧式ディスク
●タイヤサイズ 前後とも185/60R14 82H
●発売当時価格 181.3万円
【3】へ続く初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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