【当時と同じ音を奏でるこだわりの1台 1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R vol.3】
【2】から続く 購入以来25年間ノンレストア!家族との思い出が詰まった一台
S20型エンジンのサウンドに魅了されたオーナー。2ドアHTのハコスカGT-Rを経て、4ドアGT-Rを入手した。
購入時にハーネスなどを新品交換し、エンジンも15年ほど前に大がかりなメンテナンスをしたものの、内外装に関しては購入以来25年間レストアを行うこともなく、写真で見ても分かるように素晴らしい状態が維持されている。
オリジナル状態にもこだわっており、ステアリングやホイールも純正品を保管していて、必要に応じて交換するという念の入れようだ。
マフラーも純正のスチールマフラーを装着。スチール製マフラーはどうしても腐食が避けられないので、ステンレスなどに交換する人が多いのだが、オーナーは純正マフラーの音が気に入っており、交換してしまうとサウンドが変わってしまうということで、複数の純正マフラーを用意してオリジナルの状態で維持している。現在3本目で、もう1本予備があるので、しばらくは心配ないそうだ。
25年の間には、幼かった子どもたちを乗せて出かけた思い出などもたくさんあり、奥さまや子どもたちにとっても、今や家族の一員のような存在だという。この美しさは、普段からかけられている愛情を体現しているのかも知れないと思わせる1台だ。
【画像16枚】家族との思い出の詰まった、購入以来25年間ノンレストアの一台。センターコンソール上部には燃料計と電流計が並ぶ。ウオッシャースイッチとシガーソケットは初期型のみの白地に英字表記>>純正のスチールホイールも保管中だが、装着しているタイヤの状態が良くないとのことで、今回は定番のRSワタナベのエイトスポークを履く。
>>マフラーもあえて純正のスチールマフラーを装着。ステンレス製マフラーなども試してみたが、好みの音から変わってしまうという。 GT-Rの特徴の一つでもある大容量燃料タンクが、ステンレス製に変更されているのが数少ないオリジナルからの変更点。
>>かつてはオーナーの子どもたちを乗せたり、家族の思い出の詰まっているリアシート。
OWNER’S VOICE/S20型のサウンドに魅せられて
同じS20型エンジンということでフェアレディZ432を検討したこともあったが、友人から「GT-Rの方が似合っている」といわれたこともあり、GT-Rひと筋になったオーナー。実は現在、新たに2ドアHTのGT-Rの修理を進めている。定年が近いこともあり、時間ができて2台のハコスカGT-Rに乗れるようになることが楽しみだという。
>>定年が近いこともあり、時間ができて2台のハコスカGT-Rに乗れるようになることが楽しみだというオーナー。
1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(PGC10)
全長4395mm
全幅1610 mm
全高1385 mm
ホイールベース2640 mm
トレッド前/後1370/1365 mm
最低地上高160 mm
室内長1775 mm
室内幅1300 mm
室内高1120 mm
車両重量1120kg
乗車定員5名
登坂能力sinθ0.490
最小回転半径5.3m
エンジン型式S20型
エンジン種類水冷直列6気筒DOHC
総排気量1989cc
ボア×ストローク82.0×62.8 mm
圧縮比9.5:1
最高出力160ps/7000rpm
最大トルク18.0kg-m/5600rpm
変速比1速2.957/2速1.853/3速1.311/4速1.000/5速(OD)0.852/後退2.922
最終減速比4.44
燃料タンク容量100L
ステアリング形式リサーキュレーティング・ボール(ギア比18.5)
サスペンション前/後ストラット・コイル/セミトレーリングアーム・コイル
ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ前後とも6.45H14-4PR
発売当時価格150万円
【1】【2】から続く初出:ノスタルジックヒーロー2019年2月号 vol.191
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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