魂を込めたクルマを作ることは想像以上に大変な作業である。時がたつのは早いもので、富士スピードウェイでのエンジンブローから丸5年がたとうとしていた2019年。そんな最強ハコスカGT-R製作記が、ようやく重い腰をあげて、何やら動き出したのだ。
【PROJECT 最強ハコスカGT-R Vol.3】
【2】から続く Aアームの特殊鋼材による作り直し、そして水冷オイルクーラーの導入など、少しずつではあるが、着実にハコスカGT-Rをアップデートさせているオーナー。多忙な日々はまだ続きそうだ。
この最強GT-Rのベース基地としても機能する「Number7 Racing Factory」が作業場。コンプレッサーやサンドブラスト、溶接機、プレスなどの設備も充実しており、ひと通りの作業をすることが可能。
チューニングはもちろん、Number7のパーツ開発拠点としての役割も担っており、撮影時も「ラック&ピニオンフルキット」を製作している真っ最中だった。
L型搭載のハコスカと、GT-Rに対応するこちらのアイテムは、ハンドルのだるさがなくなり直進性向上にも貢献する。高速を全開にしても怖くないと評判だ。そのほか15インチのRSワタナベホイールに対応する「APブレーキキャリパーキット」など、オーナーならでは着眼点が光るアイテムを続々リリース予定。今後の展開にも目が放せない!
>>【画像17枚】大人買いした翼端板状の鋼材など。これを加工してロアアームにするとか。中空タイプのクロモリ鋼で、軽さと強度を両立しているのもグッド>> APレーシング キャリパーキット フロントは4ポット、リアは2ポットを採用するAP製レーシングキャリパーキット。ローター径はフロントφ315mm、リアφ280mmとなる予定。
>> ラック&ピニオンフルキット ステアリングラック、フロントメンバー、シャフト&プレートなどを含んだフルキット。最強Rで開発した人気アイテムだ。
OWNER 須藤眞裕さん
最強GT-Rの製作に取りかかった須藤さん。旧車専門のファクトリーを立ち上げ、「Number7」ブランドを展開。パーツ開発やチューニングにノウハウを注ぎ込む。
初出:ノスタルジックスピード vol.019 2019年2月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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