キャラ変する限定プラド(THE STEEZ × TOYOTA LAND CRUISER PRADO)

ランクルをイジる。ハヤリに流されるなら車高をアゲて ごっついタイヤをかますのがセオリーなのだが、そんな「右へならえ」に歯向かう野心的プラドを取り上げたい。 少ない手数で最大限の効果を得た、シャコタン22インチの快心作だ。

       
左を向けばごっついタイヤのアゲアゲ仕様、右を向けばエアロを組んだドレスアップ仕様と、近ごろのランクルはキメ方がワンパターンすぎるっちゅーの! もっと素材の良さを活かした、ナチュラルでオシャレモードのイジリ方はないんかーいっ! とお嘆きのアナタに、岡山のザ・スティーズからとっておきのご提案だ。そう、ランクルプラドというバリューのある素材に、同社がこれまでに煮詰めてきたロワード&USのフレーバーをトッピング。街ゆくランクルたちに「カッコよさの本質」と「SUVをイジること」の模範演技を示してくれたのだ。

 メニューの中心は、ロワードとタイヤ&ホイール。まずロワードは、セトグチの3インチダウンサスにビルシュタインのショックを合わせ、見映えのする低さとプラドらしい乗り心地の良さという条件を、どちらも完璧に満たす。続くホイールには、US方向を向いているオーナーたちから絶大なる人気を得ているロティフォームの、22インチJDRを選ぶ。これにトレッドパターンとサイドウォールの形状がいかにもSUVっぽくないグッドイヤーを履かせるあたりが、シャコタンとUSDMでメシを食ってきたザ・スティーズのメンツの立ちどころ! ワンオフのハブセンター付きスペーサーをかませ、誤差なしのフィットメントを実現した。

 高級SUVをサラッと乗りこなす。そんなことを夢見る方々に、このランクルプラドはグサグサ刺さりまくっているハズだ。

photo:Yoshitaka Takahara

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