やってきたBRZから放たれるオーラは、明らかにソコラのものとは違っていた。フェラーリ・カリフォルニアの純正色、グリジオアロイカラーに全塗装したボディは、とにかくクリーンで、微細な起伏を際立たせグラマラスなウエストラインを主張。純正プレスラインを生かしたフェンダーからは、〝やりました感〟が見えてこない。あまりに自然な仕上がりで、19インチで着地という事実に後から気づかされたほどだ。
そう、このBRZは19インチの大口径履きでスラムドしたバッグドな１台。簡単に聞こえるけれど、ここまでには幾多の問題があった。
なかでも苦労したのが、足回りのセッティングだ。サスはACCエアランナーで、アーム類をメーガンレーシングで統一。しかし、当時の仕様ではスタビリンクが独立していたため、キャンバーをかけると干渉する問題があった。試行錯誤の末、ロアアームにスタビリンクを取り付ける加工により、その問題を解消した。
着地時に前後10度、走行時は前12度、後ろ８度というキャンバーで設定した後、フェンダー製作に入る。テーマは純正感。そこで、オリジナルのプレスラインを生かし、前40㎜、後ろ80㎜ワイド化を敢行。着地時の見え方を追求し、リアのフェンダーアーチを10㎜ダウンしている。ちなみにリアフェンダーのインナーを加工し、全下げして前後に動けるのもポイントだ。こうして完成した19インチ×スラムドを実現したバッグドBRZ。その美しき肢体に酔いしれたい。
●BASE CAR：2014 SUBARU BRZ
●EXTERIOR：KOUKI STI (FrontLip / RearDiffuser) , STI SideStep , ONE-OFF OverFender（F=40mm / Ｒ=80mm）、FERRARI GurigioAlloy AllPaint , US KOUKI PARTS
●WHEELS：WEBER SPORTS ZENITH 5LINE（F=19×9.5J-10 / R=19×11J -31）
●TIRES：NITTO NT555G2（F=215/35-19 / R=235/35-19）
●BRAKE：ROTORA
●CAR AUDIO：HERTZ Speaker , VENOM Amp
source：
ウェーバースポーツ 078-969-3515
