新モデルはSUV!? 多様化したニーズに応えた新たなセンチュリーが誕生! 日本の「美意識」が随所に。

あらたな世紀のはじまり

       
トヨタ自動車株式会社は9月6日、「センチュリー」新モデルのワールドプレミアを実施。トヨタ自動車株式会社 取締役・執行役員 デザイン領域統括部長であるサイモン・ハンフリーズ氏が登壇し、初披露とともにプレゼンテーションを行った。

センチュリーが誕生したのは1967年。当時、日本のショーファーカー市場は欧米の高級車ブランドが席巻していた。そのような状況下において「今までにない新しい日本の高級車」を作ることを目指してセンチュリーは開発された。

以来センチュリーは、半世紀以上にわたって日本を代表するショーファーカーとしての地位を築きあげてきた。

そして、今回発表された新モデルは、今までの4ドアセダン型のセンチュリーとは打って変わり、いわゆる「SUV」のようなスタイルになっている。これは近年、移動時間の有効化や車内での快適な休憩、オンライン会議への参加など、多様化したショーファーカーに対するニーズに対応して開発されたものだ。

しかし「SUV」のようなスタイルとは言っても、近年ブームになっている「街乗り」のためのSUVという雰囲気ではない。「The Chauffeur」というコンセプトのもと、ショーファーカーとしての本質を追求して開発されており、センチュリーにふさわしい品格のあるたたずまいとなっている。

ボディーデザインは「威風凛然」がテーマとなっており、日本の美意識が随所に散りばめられている。リアに重心のあるショーファーカーならではのプロポーションを維持しつつ、ドア平面には「几帳面」と呼ばれる、平安時代の屏障具(へいしょうぐ)の柱にあしらわれた面処理の技法でくくった織機の「杼(ひ)」をモチーフとした造形が施されている。

職人による精巧な彫刻が施された「鳳凰エンブレム」や「鏡面磨き」によるボディーの光沢も、正に「神は細部に宿る」といった感じで、品格ある雰囲気がただよってくる。

インテリアに関しては、快適な移動時間を実現する室内空間を目指して、「人中心」の思想で設計されたものになってる。フルリクライニングが可能なリアシートが採用され、オーディオ開発にも卓越した技術が注入されている。また、リアドアは最大75度まで開くことができるため、乗降性に優れたものになっている。

走行面では、新開発されたV6 3.5L プラグインハイブリッドシステムが採用され、センチュリーにふさわしい静粛性と力強く爽快な走りが両立されている。

そして、ショーファーカーとして最重要である乗り心地のよさを実現するためには、新開発の「ラゲージルームセパレート構造」を採用。リヤサスペンション取り付け部に「ラゲージルームセパレーター骨格」を結合することで、ボディねじり剛性や乗り心地が大幅に向上している。

「センチュリー」新モデルは9月6日より受付が開始されており、2023年中の発売が予定されている。価格は2500万円(税込み)。

【画像52枚】新たな「センチュリー」の幕開け。今までのスタイルとは打って変わったSUVスタイルのセンチュリー



>>「センチュリー」新モデル。単なるSUVにはとどまらない品格と風格を放つ。


>>日本の美意識が随所に散りばめられ、匠の技を見て取ることができる。

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