当時と同じ音を奏でるこだわりの1台【3】純正サウンドをキープするため予備をもつマフラー|1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R

DOHCによる高回転・高出力なエンジンと、機構そのものの魅力に加えて、サーキットでの活躍を思い起こさせるパワフルなエンジン音も、S20の大きな魅力といえる

【1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.3】 

 マフラーも純正のスチールマフラーを装着。スチール製マフラーはどうしても腐食が避けられないので、ステンレスなどに交換するオーナーが多いのだが、オーナーは純正マフラーの音が気に入っており、交換してしまうとサウンドが変わってしまうということで、複数の純正マフラーを用意してオリジナルの状態で維持している。

【画像16枚】オリジナルの状態を維持するため複数をストックしているの純正マフラー。DOHCによる高回転・高出力なエンジンと、機構そのものの魅力に加えて、サーキットでの活躍を思い起こさせるパワフルなエンジン音も、S20の大きな魅力といえる

 現在3本目で、もう1本予備があるので、しばらくは心配ないそうだ。



 25年の間には、幼かった子どもたちを乗せて出かけた思い出などもたくさんあり、オーナーの奥さまや子どもたちにとっても、今や家族の一員のような存在だという。

 この美しさは、普段からかけられている愛情を体現しているのかも知れないと思わせる1台だ。

【画像16枚】オルガン式のアクセルペダルなども純正を維持。摩耗が避けられない部分だけに、予備パーツの確保はかかせない

<SPEC. 主要諸元>
1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(PGC10)
●全長4395mm●全幅1610mm●全高1385mm●ホイールベース2640mm●トレッド前/後1370/1365mm●最低地上高160mm●室内長1775mm●室内幅1300mm●室内高1120mm●車両重量1120kg●乗車定員5名●登坂能力sinθ0.490●最小回転半径5.3m●エンジン型式S20型●エンジン種類水冷直列6気筒DOHC●総排気量1989㏄●ボア×ストローク82.0×62.8㎜●圧縮比9.5:1●最高出力160ps/7000rpm●最大トルク18.0㎏-m/5600rpm●変速比1速2.957/2速1.853/3速1.311/4速1.000/5速(OD)0.852/後退2.922●最終減速比4.444●燃料タンク容量100ℓ●ステアリング形式リサーキュレーティング・ボール(ギア比18.5)●サスペンション前/後ストラット・コイル/セミトレーリングアーム・コイル●ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング●タイヤ前後とも6.45H14-4PR●発売当時価格150万円


当時と同じ音を奏でるこだわりの1台(全3記事)

関連記事:1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R

関連記事:ハコスカ

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年2月号 Vol.191
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Makoto Inoue/井上 誠

RELATED

RANKING