【フォード クラウンビクトリア ポリスインターセプター Vol.3】
【2】から続く警察車両が払い下げられ中古車市場に流通しすることになったフォード・クラウンビクトリア。
その中には海を渡って日本に来たものもあった。
その1台を所有しているのがオーナー。とはいえ、そのままの状態で日本で乗っていいのか……と疑問を持つだろう。
でも大丈夫。この個体は仕様変更を行って車検も取得している公認車だ。「以前は日本のパトカーを所有していましたが、日本の路上を走ることはできません。いろいろと調べるとアメリカのパトカーなら普段も乗れる方法があることが分かり、この個体を見つけて即購入しました」とオーナーは語る。
以来、このクルマで走っていると写真を撮る人、声をかけてくる人が後を絶たないそうだが、オーナーは快く対応。
「去年だけでも後席に座ってもらって疑似逮捕を経験した人が500人以上はいましたよ」とオーナー。また、イベントやTV撮影に引っ張りだこ。ハリウッド映画のジャパンプレミアのイベントでも使われ、「ワイルド・スピード アイスブレイク」では柳沢慎吾さん、「ジャック・リーチャー」ではトム・クルーズさんと競演を果たした。
さすがに犯人検挙には活躍できないが、オーナーとポリスインターセプターのコンビは、これからもさまざまな街、場所で多くの人を楽しませてくれるだろう。
【画像20枚】Vの字に配置された赤・白の警光灯。後ろ向きにイエローのライトが配置される。ドアに貼られた3つの言葉、「Courtesy=礼儀」、「Professionalism=プロ意識」、「Respect=尊敬」はNYPDのモットー>>ポリスインターセプターのエンブレム。払い下げ後はタクシーに使われることも多いそう。もちろん一般人が乗っているケースもあり。
>>リアに設置されたブルーのフラッシュライト。後方を撮影するためのビデオカメラも設置される。
すべての画像を見る【1】【2】から続く初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
フォード クラウンビクトリア ポリスインターセプター(全3記事)