それまでのクルマ漫画とは異なる、チューニング系クルマ漫画の草分け的存在として知られる『よろしくメカドック』。連載が終わってから30年以上たった今でも、ハチマル車ファンたちに語り継がれている名作だ。ここでは、『よろしくメカドック』の生みの親・次原隆二先生のインタビューをお届けする。
【「よろしくメカドック」次原隆二スペシャルインタビュー Vol.7】
【画像14枚】クルマ漫画を代表する名作のひとつ「よろしくメカドック」の生みの親、次原隆二先生現実的なことばかりだとワクワクしないし、浮世離れしたものだと引いてしまう。だけど「できそうでできない」となると、突っ込みどころもあり、読んでいてより楽しめる。
その一方で、メカドックでは登場するクルマのほとんどがスポーツ系。先生自身もスポーツカー好き?
「そうですね、当時は年齢も若かったし、2ドアとかスポーツカーが好きでしたね。今でもセダンとかはあまり興味がなくて……。以前はずっとMT車に乗っていて『AT車なんか乗れるかー』って思ってたんですが、一度AT車に乗ると戻れないですね」。
では、漫画の登場車種で実際に乗っていたクルマは?
「MR2だけですね。『ミッドシップって、どんなものなのか』ということだけで選びました。ちなみに、自分で最初に買ったクルマはS12シルビアだったんですが、あれはドライブコンピュータやリトラクタブルヘッドライト、デジタルメーターといった目新しい機構に引かれ、ターボにも乗ってみたかったので選びました。で、その次にMR2を買い、続いてハイキャスがどんな感じなのかを知りたくてS13シルビアに買い換えたんです。あと、スピードメーターがフロントウインドーに映る機構(フロントウインドウディスプレイ)にも、興味がありましたので。
次原隆二(つぎはら りゅうじ)1958年福岡県生まれ。80年に週刊少年ジャンプの『暴走ハンター』でデビュー。82年には同誌で『よろしくメカドック』の連載を開始。クルマ好きの少年たちから絶大な支持を集めた。代表作として、『日本国初代大統領 桜木健一郎』『ロードランナー』『レストアガレージ251車屋夢次郎』『内閣総理大臣 桜庭皇一郎』などがある。
【8】へ続く初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
「よろしくメカドック」次原隆二スペシャルインタビュー(全5記事)