FB331 RX-7【2】北米からやってきた初代RX-7。買い取りのはずが、そのまま自分のクルマにすることに|1983年式 マツダRX-7

純正然としたコックピットは、ステアリングをMOMOコンペティションに変更し、オーディオが入れ換えられている

FB331 RX-7【2】 
【1】から続く

初代RX-7の北米仕様、「シリーズ2」と呼ばれる81年から85年までのモデルが、FB33系のRX‐7シリーズだ。

その北米仕様であるFB331、初代サバンナRX‐7が今回紹介している個体である。

【画像26枚】SAからFBという型式名の変遷に、13B型エンジンのBだと誤解されるようだが、FBはRX-7シリーズを示す記号のため、12A型エンジン搭載モデルのFBが存在する

最初のオーナーが北米から日本へ持ち込み、2人目のオーナーへ。そして07年に買い取りを依頼され、現場に向かったのがオーナーだった。買い取りのはずが、そのまま自分のクルマにすることにしたという。
「衝動買いでした。振り返って思えば、兄が前期のシルバーに乗っていた事はありましたが、探していたということではないですね」とオーナー。グレードは不明だが、オートスピードコントロールが装備されているなど、国内仕様のSEリミテッドに装備が近いことから、SELではないかと判断している。
運転免許取り立ての頃、いわゆる「ソレ・タコ・デュアル」のL20型エンジンを搭載したR仕様のハコスカに乗っていたというオーナー。
FBに出合う前は、ワゴンRやアコードなどに乗っていて、現在はラパンをセカンドカーとして所有し、FBに乗るのは月1回ほど仲間とイベントに参加する程度だそうだ。独特のエキゾーストサウンドがお気に入りだという。


>>パワーユニットは12A型ロータリーエンジンを搭載。吸・排気とも右側にレイアウトされるロータリーエンジンでは、左ハンドルのほうがブレーキ系の配置など理にかなっているともいえる。



>>ロータリーエンジンのハウジングには「12A」の刻印が見られる。


>>コーションプレートには「FB331」の型式番号や「T5」のカラー番号が刻印される。
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主要諸元 SPECIFICATIONS
1983年式 マツダRX-7(FB331)

全長 4293mm
全幅 1674mm
全高 1270mm
ホイールベース 2421mm
トレッド前/後 1420/1400mm
最低地上高 150mm
室内長 1460mm
室内幅 1360mm
室内高 1030mm
車両重量 995kg
乗車定員 2名
最高速度 193km/h
登坂能力 tanθ0.68
最小回転半径 4.8m
エンジン型式 12A型
エンジン種類 水冷2ローター・ロータリー
総排気量 573×2cc
圧縮比9 .4:1
燃料供給装置 キャブレター(2ステージ4バレル)
最高出力 130ps/7000rpm
最大トルク 16.5kg-m/4000rpm
変速比 1速3.674/2速2.217/3速1.432/4速1.000/5速0.825/後退3.542
最終減速比 3.909
燃料タンク容量 55リットル
ステアリング形式 ボールナット
サスペンション 前ストラット/後4リンク+ワットリンク
ブレーキ前ベンチレーテッドディスク/後フィン付きドラム
タイヤ 前後とも185/70R13
発売当時価格 $6995(北米)

【3】へ続く

1983年式 マツダRX-7(全3記事)
初出:ノスタルジックヒーロー 2020年4月号 Vol.198

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
関連記事:マツダの100年

text : Norio Furukawa/古川教夫(カチくる) photo : Motosuke Fujii(Salute)/藤井元輔(サルーテ)

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