ヤングをターゲットにしたナウいスクーターDJ・1と、F−1のウィリアムズ・ホンダがフュージョン|1987年式 HONDA DJ・1R F-1 Winning Special【1】

1987年式 HONDA DJ・1R F-1 Winning Special

       
【ハチマルモト 1987年式 DJ・1R F-1 Winning Special vol.1】

 80年代の若者のアシと言えば、間違いなく原付スクーターだった。76年に登場したホンダ・ロードパルやその翌年デビューのヤマハ・パッソルが原付スクーターの先駆けと言えるが、85年に登場したDJ・1は、ヤングをターゲットにしたナウいスクーター。ジャンプしたイルカをモチーフにデザインした曲線基調のスタイリングや、カウルとステップ&シートを塗り分けた2トーンカラーを採用するなど、オシャレで若々しい雰囲気をアピールした。
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 そんなDJ・1は生産終了となる89年までに、チャンバータイプマフラーを付けたDJ・1Rや、56ccエンジンを搭載した原付二種扱いのDJ・1L、ハイパワーエンジンやデュアルヘッドライトなどを採用したDJ・1RRと、バリエーションを増やしていった。さらに、インナーボックスを装備した「ウイングスペシャルエディション」、ファッションブランドのビバユーとコラボした「ビバユーエディション」といったスペシャルバージョンも登場。そして、86年のF-1世界選手権コンストラクターズチャンピオン獲得を記念して企画されたのが、この「F-1ウイニング・スペシャル」だ。
【画像10枚】サイドカウルはステッカーの劣化があり、右側は転んだときにできた擦り傷もあったため、両側ともデカールを剥がしてペイント。ホワイト、イエロー、ブルーはすべて塗装で、スポンサーロゴと赤いピンストライプはカッティングシートで製作。仕上げにはウレタンクリアーを吹いている



>>特徴的なデュアルヘッドライトはDJ・1RR用。これは前オーナーが交換したもので、イエローバルブがいかにも80年代。ライトカウルは塗装の状態は悪くなかったが、上部のDJ・1Rのステッカーが劣化士ていたため、新たに制作した。



>>フロントカウルのイエローのスペースは、向かって右側の状態のみ悪かったので、部分的に塗装を行った。
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主要諸元 SPECIFICATIONS
1987年式 HONDA DJ・1R F-1 Winning Special

全長×全幅×全高(mm) 1640×625×1015
ホイールベース(mm) 1170
エンジン形式・型式 空冷2サイクル・AF05E型
排気量(cc) 49
最高出力(ps/rpm) 6.0/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 0.69/6000
変速機形式 オートマチック(Vマチック)
点火方式 CDI
フロントサスペンション トレーリング式ボトムリンク
リアサスペンション ユニットスイング式
タイヤサイズ 80/90-10 34J(前後とも)
燃料タンク容量(L) 3.0
乾燥重量(kg) 55

【2】へ続く

1987年式 HONDA DJ・1R F-1 Winning Special(全2記事)
初出:ハチマルヒーロー 2017年9月号 Vol.43

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
関連記事:ハチマルMOTO

TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:MAKOTO INOUE/井上誠

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