小学校の修学旅行、どこに行ったとか覚えていますか?
大貴誠が通っていた小学校の修学旅行は、
栃木県の日光でした。
**足尾銅山**
坑道の総延長=東京から博多までの距離に相当
するとか
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日光のことは忘れていたんですが、
ある日日光旅行に行きたいという
お母さんを
クルマに乗せて
連れていってあげた時に、
いろいろなものが目に飛び込んできて
日光に向かう、長く続く杉並木。こんなにかっこいいJR日光駅、修学旅行の時は見ていたのかなぁ。
レディーバードによく似合う駅舎です。晩ごはんは名物の湯葉づくしで。
輪王寺に奉納する特別に太巻きの湯葉、おいしかった!気になってしようがなくなってきた足尾銅山です。
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わたらせ渓谷鉄道の足尾駅
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日光の
さらに奥の山の中に、
日本一の銅山があって、
すごく
栄えていたということを知り
急に興味がわいて
いろいろ調べはじめました。
別に仕事でもなんでもないのに。
大正時代には4万人もの人が住む「県内第2位の町」であったこと、
銅山の会社がつくった素晴らしい迎賓館があり、社員の住宅があり、鉄道が敷かれ、学校や商店街はもちろん映画館や劇場もあるほど
賑わっていたのです。
わざわざ食べにいきました、日光の天然氷を商う「松月氷室」のかき氷。
きめの細かいフワフワな氷で、寒さも忘れてペロリけれど、鉱毒事故も起きて、
多くの人たちが苦しむことにもなった町。
昭和40年代に銅山が閉山してから、足尾の町は今も
ひっそりとそこにある
東照宮&金谷ホテル(のルーツ)さすがに日本が誇る超有名観光地。
陽明門が工事中にもかかわらずすごい人。
早々に退散しかけたら参道にうぐいすの笛を売るおじさんが。吹くとうぐいすのくちばしが開くんですよ。
東照宮を抜けだして日光金谷ホテルで休もうと思ったらこちらも満員!
そんな町の存在を知りませんでした。そこに行って見てみたいと思ったのです。
栃木〜秋の日光! 川下り ー舟から見る眺めー
決して堅苦しい勉強旅行じゃなくて、
何かが楽しくなかったら大貴誠は動けないタチですから
足尾にも
ワクワクすることがあると思って行ったのです。
そしていろんなものを
見て歩いて体験してきました。
ーーー舟に乗って川下りーーー栃木市内を流れる巴波川(うずまがわ)。
船頭さんが竿で漕ぐ舟にのってのんびり川を下ります。
船頭さんの民謡に、大きな声で合いの手を入れていい気持ちです。
川にはコイがいっぱいいて、いちばん年上でデカイやつが「鯉太郎」って名前だそうです。
鯉太郎にエサをやりました。それが
すごく楽しかったのです。
日本が近代化する
栄光の歴史と同時に抱えた矛盾、それが現在までつながって
ギュッ とカプセルのように詰まっている。
そんな場所でした。
すごく(こう言っていいのかわかりませんが)
いろは坂は残念ながら山の紅葉は終わっていましたが、それでも景色はすばらしい面白かったです。
もちろんこの旅は、足尾だけじゃなくて、日光の名所にももういっぺん行ってみたかったし、日光のまわりで気になったところにも
寄り道するっていういつもの旅でもあります。
そうやって寄り道してみた
栃木市。
県名がついているのに県庁所在地じゃないことで有名な栃木市、
調べてみたら「蔵の町」で古い街並みが残っているらしい。
ところどころに残る昔の面影が素敵な旅館
泊めていただいたお部屋は
大正時代、閑院宮様が泊まるために建てられた部屋で、さっぱりした日本間
高い天井や、廊下の天井が見事な一本木はとてもぜいたくな空間
戦災にあわなかった「蔵の町」栃木市には洋館もあり!もともとはこっちが県庁所在地で、江戸時代には宿場町として栄えていたそう。
創業200年の旅館がまだある。ならば
ちょっと寄ってみようかぐらいの軽い気持ちで行ってみたら……
大当たりでした!
白壁の蔵が並ぶのを見ながら
舟で川下りとかの楽しみはもちろん、
ゆったりした広い道にレトロな街並みや、大貴誠好みの洋館があっちこっちにあった。
別にたいして宣伝されるでもなくふつうの顔をして建っているし、
創業200年の旅館は、
さすがに200年前の建物ではなかったけれど
「こちらのお部屋でもよろしいですか?」って、
何かすまなそうに通されたのが、
大正時代に宮様をお泊めするためにつくられたお部屋だったりとか、
気軽に出かけていったのが申し訳なかったぐらいの
いいところでした栃木市は。
なんで1泊しか予定しなかったんだもうしばらくじっくりここにいて街を歩きまわりたい! と思いましたね。
静かなカトリックの教会、
旧市役所の建物は現在使っていないのがすごく残念で
「ここを何かにしようよ!」と主張する大貴ぼんやりと決めて
ぼんやりと行った場所が、
想像以上にいいところだったりするのも、この旅の醍醐味です。
楽しければ夢中になって、
どんどん勉強だってしちゃうよ !!!というのが大貴誠が、つねづね言っていることですが、こんなふうにして
「そこに行って体験して感じる」とほんとに
自然にいろいろなことが、体の中に入ってくるようです。
そういうのを
大貴誠は
「大人の修学旅行」
日本一の華厳の滝!……
と名づけたのでした。
それでも、今回は、どこも単独で扱いたいところばかり。
まとめるのが「クー、きつー」という感じでした。
でもそれも
うれしい悲鳴ですけどね。
「空が広くて、気持ちのいい街」
By.大貴 誠
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大貴 誠(だいき・まこと) OSK日本歌劇団・元男役トップスター。ノスヒロをむさぼり読んでいた日本で唯一の歌劇スター。
2010年夏、念願のスバル360を入手。このクルマと一緒に日本中を旅する予定。***************掲載:ノスタルジックヒーロー 2016年 2月号 Vol.173(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)
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