4月7日、富士スピードウェイで今年もJCCAクラシックカーフェスティバルの第1戦、富士ジャンボリーが開かれた。
同シリーズは、昨年夏の筑波戦が予定されず、春の富士戦と秋の筑波戦と年2戦のスケジュールで行われたが、今年は例年どおり年3戦、4月の富士戦、7月7日の筑波戦「筑波ミーティングサマー」と10月20日の筑波戦「筑波ミーティングエンデュランス」が催行イベントとして計画されている。
【画像47枚】ヒストリックカーレースは、歴史を彩ってきた車両たちの勇姿を目撃することができるのだ。40台中31台が日産車、あとはトヨタ車が7台、マツダ、いすゞが各1台ずつとなったジャパンラン1【イベント振り返り2019年 JCCAクラシックカーフェスティバル・富士ジャンボリー2019 vol.2】
歴史的な車両を所有する側にとっても楽しみなレースだが、かつての勇姿、それも実際にサーキットを走る姿を目にできるとあって、ヒストリックレースファンにとっても注目度の高いカテゴリーである。
参加台数が多いことも富士戦の大きな特徴だ。富士スピードウェイは関東圏、中部圏からのアクセスもよく、またコースも国際規格の広大なサーキットということもあり、エントラントの人気が高いのは当然だろう。
S-RACE 最近の傾向はポルシェ対510ブルーバード対フェアレディZというおもしろい構図で展開。今回も予選は八幡ポルシェ、原、高橋、加藤、前原ブルーバード、宮田、中務フェアレディZが上位を占めた。タイムからは八幡、原の一騎討ちになると見られたが、原がペナルティによる4グリッド降格で不利な状況に。レースは八幡が逃げ、すぐにポジションを挽回した原がこれを追走したが届かず。3番手争いは宮田と前原の間で繰り広げられ、終盤で前原が3番手を獲得。しかし、暫定表彰後に八幡のフライングスタートが確定。30秒加算で5位に下がるという番狂わせがあった。
P-RACE 出走台数は18台。他のクラス同様、今回は盛況な顔ぶれとなったPレースは、佐藤フェアレディ240Z、浪川ポルシェ911、菅谷ロータス・ヨーロッパと常連メンバーが上位を占めたが、佐藤がペナルティで最後尾グリッド、深江ポルシェ914はアクシデントで出走できずという状況だった。レースは浪川が余裕を持って逃げ、菅谷が2番手を走る展開だったが、最後尾スタートの佐藤が2ラップ目に3番手まで挽回。ベストラップで2秒以上の差があるこの2台は、4ラップ目に佐藤が2番手を奪取。しかし、その後菅谷が食らいつきゴール時の差はコンマ5秒と僅差だった。
HISTORIC FORMULA ウイングを持たない時代のフォーミュラカーによるレースがヒストリックフォーミュラだ。3クラスによって構成され、F3/F-Jによる1クラス、フォーミュラフォードによる2クラス、F2による3クラスという区分けとなっている。今回の参加台数は10台。3クラスが5台、2クラスが4台、1クラスが1台という内訳だ。レースは、ポールポジションからスタートした白井シェブロンが圧倒的に速く、1周5〜6秒ずつ2番手との差を開いていく。2番手服部ロータス、3番手大平ブラバムも予選グリッド順の展開で、こちらも確実に差を開いていく単独走行となっていた。
【3】に続く初出:ノスタルジックスピード vol.191 2019年2月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
JCCAクラシックカーフェスティバル・富士ジャンボリー2019(全3記事)
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