【いすゞプラザに遊びに行こう! vol.1】
いすゞプラザが普通の自動車ミュージアムと一味違うのは、オープンの3年半前から構想を練って企画・製作・収集してきた数々の展示物に込められたこだわりだ。部署に関係なくいすゞ全社からアイデアが集められ、考え抜かれた展示内容や、一部の製作を社内有志の手で担当した模型など、いすゞ自動車を愛する人達の思いや情熱の詰まった施設となっている。
いすゞプラザの1階は「『運ぶ』を支えるいすゞ」ゾーンとして、同社の最新車両やエンジンを展示。さらにプラザ最大の目玉ともいえる、いすゞミニチュア・ワールドも展示されている。
2階に上がると新たに2つのゾーンが待っている。「いすゞの歴史」には戦前のトラックやバスから、東京モーターショー2017で展示されたコンセプトカーFD-S1まで展示され、いすゞ車の過去から未来までたどることができる。もう1つの「いすゞのくるまづくり」では、トラックができるまでの工程をたどると同時に、さまざまなプロセスを実際に体験することもできる。
【画像35枚】オープンの3年半前から構想を練って企画された、こだわりの詰まった展示物が並ぶミュージアム。いすゞ自動車を愛する人達の情熱を感じることができる>>「運ぶ」を支えるいすゞゾーンは、広々とした吹き抜け空間にトラックやバス、そして自衛隊や消防向け車両などを展示。手前に見えるSUVは、GMと共同で開発し、タイで生産されている世界戦略車MU-Xだ。
1968年式いすゞ 117クーペ(PA90)初期型のいわゆるハンドメイドの117クーペ。塗装などは当時以上の美しさで、ジョルジエット・ジウジアーロによる流麗なボディラインを堪能することができる。
1974年式いすゞ ジェミニ(PF50)
いすゞの乗用車において中心的なモデルとなるジェミニの初代モデル。ベースとなったオペル・カデットと同様、逆スラント型のフロントマスクが印象的。
1924年式ウーズレー CP型トラック
いすゞ自動車のルーツである東京石川島造船所がウーズレーと提携して生産した、いすゞの原点ともいえるトラック。1階エントランスに展示され、我々を出迎えてくれる。
【画像35枚】オープンの3年半前から構想を練って企画された、こだわりの詰まった展示物が並ぶミュージアム。いすゞ自動車を愛する人達の情熱を感じることができる【2】へ続く初出:ノスタルジックヒーロー 2019年6月号 vol.193
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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