【2018イベント振り返り GT-R O・C富士スピードウェイ走行会】
前日まで台風直撃の天気予報だったが、進路がずれたおかけで、レインコンディションながら開催することができた、毎年恒例の「GT-R O・C富士スピードウェイ走行会」。雨模様ということもあって、ハコスカGT-Rの参加キャンセルが相次ぎ、集まったのは17台というちょっとさびしい状況。
そんな悪条件にもかかわらず、往年のレジェンドドライバー久保田洋史さんが、当時のレーシングカーで走ることになった。久保田さんといえば、PMC・Sに所属するプライベーターの雄で、GT-Rの50勝のうち、実に10勝を挙げているトップドライバー。しかも、乗るクルマは当時の本物のレースカーで、久保田さんもハンドルを握った思い出の52号車だ。それを現在のオーナーである石川忠男さんが復元し、今回、久保田さんがステアリングを握ることになったのだ。
走行会がスタートする10時は、雨も止み、視界もクリアな状態。17台が慣熟走行の後、フリー走行がスタート。時折、小雨が降る中、17台のGT-Rは快調に走行を重ね、久保田さんが駆る52号車も徐々にペースを上げて快音を響かせていた。後半は15番のワークス仕様とランデブー走行となり、見守るGT-Rファンも喜んでいた。
【画像13枚】雨の影響により、実施できなかった走行会は後日開催となったが、各種日産車の走行会が行われた
>> 久保田さんがドライブする52号車と米島さんの黒澤仕様のランデブー走行に、ピットで見守るGT-Rファンも大喜びで、写真や動画を撮影。久保田さんも楽しそうにドライブしていた。
思い出の52号車を久保田さんがドライブ!
52号車は、本物のレーシングGT-Rで、当時は正谷栄邦選手がオーナーだった。正谷さんと久保田さんが組んで、73年の全日本富士1000㎞レースで優勝したGT-Rそのもの。プライベーターながら、ワークスパーツが装着されており、50勝のうち2勝を挙げている。機械式インジェクションは、今のインジェクションに変更されている。
スカイラインHT 2000 GT-R レーシング仕様
黒澤仕様のGT-R。エンジンは2.5Lに排気量アップされたアール ファクトリーのフルチューン。ドライサンプも組み込む
1972年式スカイラインHT 2000 GT-R
RSスタートの社長も雨の中を疾走。現在は、S20型改2.4L仕様で、キャブはソレックス50PHHを装着しており、絶好調だそうだ。
初出:ノスタルジックヒーロー 2018年 12月号 Vol.190
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
2018イベント振り返り GT-R O・C富士スピードウェイ走行会
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