飯田章のMS51クラウンHT再生Proj.【1-2】車検が切れたのが今から30年以上も前。最初に行ったのは、エンジンの始動

オーナーの飯田章さん(中)、トップシークレット永田和彦代表(左)、スターロード井上正嗣代表(右)。この強力なトリオがどんなクラウンを見せてくれるのか、完成が楽しみで仕方ない

       
ステキな旧車を手に入れるためには、「縁」や「運」も必要だ。
たまたま見かけた不動車に恋をし、それをキレイにして動かすのには、「仲間の力」と「あきらめないハート」が必要になる。
レースの世界で活躍する飯田章さんには、クルマと巡り合う運と復活をサポートする仲間がそろっていた。
そこでクラウン ハードトップを路上復帰させる一大プロジェクトが、ここに幕を開ける!

【 飯田章のMS51クラウンハードトップ再生プロジェクト#01 Vol.2】

【1】から続く

 こうした縁で、MS51クラウン ハードトップを手に入れたた飯田さんは、再生するにあたり、千葉の「トップシークレット」にそのままの状態で持ち込んだ。R32~R35GT‐Rのチューニングショップとして名高く、代表の永田和彦さんも、
「速くなるのは現代のクルマですが、イジって面白いのは断然古いクルマ」というほどの旧車好きでもある。

 トップシークレットでまず最初に行ったのは、エンジンの始動。ただし、車検が切れたのが今から30年以上も前の1987年だから、キーをひねってもエンジンはかからない。キャブレターをオーバーホールし、ラジエーターに水を入れ、バッテリーを交換。すると、なんとM型6気筒エンジンが目覚めた。ただし、冷却系からの水漏れなどがあり、その部分を修復するまではエンジンの調整などはムリと判明した。

 今後のプランは、トップシークレットの板金部門「トップシークレットⅡボディワークス」に持ち込んで、部品をバラバラにしてからレストア作業に入ることになる。具体的にどのへんまでバラしていくのかは、ボディワークスに持ち込んで、代表の森崎成人さんも含めて相談して決めていくそうだ。

 2Lクラスのハードトップとしては日本初だったクラウンが、プロたちの腕を経てどのようによみがえるのか。その一部始終を本誌では追っていく予定なので、次回以降もお楽しみに!


>> 【画像28枚】黒のセパレートシートは、破れやスレもなく上々のコンディション。ミッションは4速MT。ハードトップのブレーキは、4輪ドラムが標準で、ブレーキシューやホイールシリンダーを交換する予定


text : AKIO SATO/佐藤アキオ photo : HITOSHI ITO/伊藤 均

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