1981年はこんな時代|コンセプトカー&ショーモデル編【1】第24回 東京モーターショー 1981

第24回 東京モーターショー 1981 三菱、日産、スバルのブース

       
東京モーターショーに出展されたコンセプトカー&ショーモデル

【 第24回 東京モーターショー 1981 コンセプトカー&ショーモデル編 Vol.1】

日本の自動車産業が大きく変わろうとしていた1981年

1980年代は日本の自動車産業が大きく変わろうとしていた時代である。排ガス対策に解決のめどが立ち、再びエンジニアは高性能モデルに目を向けるようになった。1980年のモーターショーは大阪で開催された。大阪国際オートショーのハイライトはトヨタEX‐8だ。ソアラの最終プロトで、これは1981年2月に正式発表となった。1979年の東京モーターショーに出品されたいすゞXもピアッツァの名で発売されている。

 チャールズ皇太子とダイアナのご成婚にわいた1981年は、自動車業界も大きく変わりつつあった年だ。1980年、日本の乗用車生産は700万台を超え、自動車全体でも1104万台を生産した。アメリカを抜いて世界一の栄誉を手に入れたのだ。が、アメリカを中心に貿易不均衡を指摘され、輸出を自主規制せざるを得ない状況に陥っている。

 このジレンマを振り払うために、日本の自動車メーカーは積極的に日本市場に新車を送り込んだ。東京モーターショーも同様で、翌1982年に発売を計画している現実的なショーカーをターンテーブルに載せている。


>> 【画像13枚】第24回 東京モーターショー のパンフレットなど



【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 09月号 vol.31
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

第24回 東京モーターショー 1981 コンセプトカー&ショーモデル編(全4記事)

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text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明 photo : JAMA/一般社団法人 日本自動車工業会

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