6cmダウンのハコスカGT-Rなのに助手席に女性を乗せてドライブできるマイルドさ|試乗レポート【3】1971年式 スカイライン HT 2000 GT-R

助手席に座った彼女も納得の乗り心地、遠距離ドライブもまったく苦にならない

       
サスペンションの一部を担うスプリング。レートばかりが注目されがちだが、その乗り味は巻き方や素材により異なることをご存じだろうか?
今回はプロテックの低反発スプリングに注目。オーナーの生声インプレッションを紹介する。

【PROTEC 低反発リアスプリング 生声レポート Vol.3】

Vol.2から続く

 プロテックの低反発スプリングを組み込んだこのGT‐Rで、遠方から駆けつけてくれたオーナーカップル。助手席に女性を乗せてのドライブとなると気になるのがその乗り心地。こっそり彼女に乗り味を聞いてみることに。

 「クルマに詳しくないので細かいことは分からないですが、すごく快適でしたよ。乗り心地がいいのでドライブを楽しめました」とうれしいコメント。車高は一番低くなる60mmダウン。しかも偏平が薄めの15インチタイヤという組み合わせだけに一抹の不安もよぎったが、さすがはマイルドさがウリの低反発スプリングといえる。

 「今までだったら構えてしまうな段差もストンと乗り越えられる。飛ばしても怖くない」とはオーナー。プロテックのアルミハブも、軽快な動きをもたらしていると評価する。

 新型のランボルギーニからハコスカに乗り換えたという彼がその走りや乗り心地に太鼓判を押すのだから、間違いはなさそうだ。


>> 【画像29枚】元々はリアの車高を下げたくてバネ交換を検討。ちょうど低反発タイプができたので、それを入れることに。想像以上の効果が得られたとか



>> 2年ほど前に手に入れたGT-Rは1971年式。とにかく楽しいので、早朝の峠にもよく出撃する。すでに1万6000kmほど走破した。エンジンはOHもかねて、亀有のピストンやカムを組み込んだ。





>> ナルディのステアリングを入れた車内は、美しいコンディションをキープする。足まわりは決して軟らかいわけではないが、路面にしっかり追従し安心感が大きいとか。ちなみにブッシュ類はウレタンの強化品に変更済みだ。

1971年式 スカイライン HT 2000 GT-R (KPGC10)

SPECIFICATIONS 諸元
エクステリア:リアスポイラー 
エンジン:S20型改、亀有製ピストン / ハイカム、ソレックス44PHH、プロテック製エキマニ / マフラー 
サスペンション:プロテック製アラゴスタ車高調 (F)スウィフト7kg / mm (R)プロテック製リア低反発スプリング18kg / mm アルミ軽量ハブ / ウレタンブッシュ 
ブレーキ:MK63キャリパー 
インテリア:レカロ製バケットシート、ナルディ製ステアリング 
タイヤ:(F)TOYOプロクセスR1R 195 / 50R15 (R)クムホECSTA V700 225 / 50R15 
ホイール:パナスポーツ (F)15×7.5J (R)15×9J


初出:ノスタルジックスピード vol.019 2019年2月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

PROTEC 低反発リアスプリング(全4記事)

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【3】から続く

text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔 photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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