北米西海岸を中心に行われ、80&90年代のクルマを集い祝う大々的イベント、ラッドウッド。
「Radwood Norcal 2022」が2022年7月9日の土曜日に、カリフォルニア州サンマテオ市のイベントセンターで開催された。
夏の日差しの下の巨大な会場に展示車両総数がなんと500台。とにかく大規模だ。その様子はコロナ禍前の2019年とは似ても似つかなかった。
高級欧州車も幅を利かせていた80年代を彷彿とさせる、赤や黄色の眩しいイタリアン・スポーツカーが目を引く。
【画像9枚】日本製フォードや6輪レンジローバーなども登場!ラッドウッドは今年3月にクラシックカー保険会社大手のハガティ社のグループとなった。ベンチャー企業が突然大手になるような現代的現象で、クラシックカー業界の「アメリカンドリーム」的でもある。
その分イベント運営がグッと本格的になった感じだ。
目玉となる車両は屋内・屋外共にスペースに余裕を持って展示し、ショーイベントらしさをビジュアル化した。
風物詩的なベンダー(小売店)の屋外テントは見当たらない。展示車両にはオーナーやクルマの情報を表示せず、オーナーと来場者がコミュニケーションを楽しむ風景は少なめ。オーナーによる自主展示エリアにて一部フレンドリーな雰囲気が生まれていたのが僅かに見られた以前の佇まいだった。
>>デロリアン・DMC-12とマツダのAZ-1。屋内展示場の裏側の広場では、日米のガルウィングが並んでいた。
>>会場の北側に設置された屋外舞台前には、他のクルマを寄せ付けないかのようにランボルギーニ・ディアブロ6.0が鎮座。Z32フェアレディZのヘッドライトが流用されたのは有名な話だ。
>>いかにもアメリカらしい自由な改造が施されたシボレー・S-10。ベッドが傾く仕組みをつい観察したくなる。いすゞ製シボレーLUVの後継車として発売されたピックアップだ。
>>会場西部分の広い駐車場が、オーナーたちによる自主展示エリア。バラエティに富んだクルマたちが集まっていた。
>>漢字が入ったままの小さな消防車は子供たちの人気者だった。各種軽自動車を含め色々な車両がアメリカへ多く渡るきっかけの一つに国際オークションの広がりがあるのだろう。
ハチマルヒーロー2022年11月号Vol.74
(記事中の内容は掲載時のものを主とし、一部加筆したものです)
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