【1】【2】から続く前回までで浮き彫りになったエンジン冷却系の問題点を、次々と解決していく飯田章さんとトップシークレットの永田和彦さん。連載3回目の今回はその結果報告と同時に、いよいよスタートするボディのレストアについてリポート。
【飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト 3-3 1970年式 トヨタ クラウン HT】
クラウンはトップシークレットの板金塗装部門「トップシークレットⅡ ボディワークス」へと運ばれ、ボディ関係のレストアがスタートすることになった。代表の森崎成人さんによると、
「ボディは昔のラッカー系塗料で塗られていると思うので、それをすべて剥離し、プライマーを吹いてから、板金することになると思います。錆びている表面部分は、穴が開くほどひどい状態ではないので、剥離の際にサビも落ちてしまうでしょう。
問題は、助手席側のサイドシルですね。おそらく保管場所の関係で雨がドア下のモール内に入り込み、それが溜まって水抜きの穴を腐らせてしまったんでしょう。ここは腐った部分を切り取り、鉄板を張って修復するしかないですね」との見解。
ヘッドライト、グリル、ドアハンドル、モール、エンブレムなどの外装パーツも取り外され、これらはメッキ屋さんの手でレストアされる予定だ。
次回は、ボディ塗装の剥離や板金作業などをリポートする予定だが、うまくことが運ぶかどうか、こうご期待!
【画像24枚】再メッキのためにメッキ屋さんにお願いする小物などをまとめていく。プラスチックと金属で構成されているパーツは、いったんバラして確認する。金属パーツやレンズ類はなんとかなりそうだが、問題はゴム類だ>>外したパーツは、そのパートや材質によって分けられている。こちらはバンパーやモールなどの大物部品。スチール製のバンパーはリクロームに、ステンレス製のモールは磨きをかければキレイになるはずだ。
>>飯田さんが独自のルートでレストアを依頼したラジエーターは、見事に完成。コアを交換し、タンク部分はペイントし直している。また、ホース取り出し口や水抜き部分も改修されている。
>>ハードトップだけ、ドアロックが窓の端でなくドアトリムの中央上部に付く。
トップシークレットⅡ ボディワークス
左から飯田章さん、「トップシークレットⅡ ボディワークス」のスタッフ、鷲谷暢士さん、森崎成人代表、「トップシークレット」の永田和彦代表。ありがとうございます!
【1】【2】から続く初出:ノスタルジックヒーロー2018年10月号 Vol.189
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト vol.03 1970年式 クラウン HT(MS51)(全3記事)関連記事:飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト