CRSラリー号がシェイクダウン!!【02】CRSといえばハイエース・ドリフト号! 「初号機」と「弐号機」のスペシャルハイエースがアスファルトを滑りまくる!!

悪戦苦闘を繰り返し、ようやく完成した「ドリフト初号機」と、熟成を重ねて新しく製作された「ドリフト弐号機」(写真)。CRSが製作した前人未到のスペシャルなハイエースだ!

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CRSといえばハイエース・ドリフトでも話題に!

今回ハイエースでラリーにチャレンジするCRSだが、過去にもハイエースで前代未聞のパフォーマンスを見せてくれた。
それがドリフトだ! 1回目は2010年まで遡る。

ドリフトマシンの定番である「FR駆動・マニュアルミッション」がハイエースにも当てはまるということで、ハイエース・バンDXにしか設定のない5MT車(※現在は設定なし)をチョイス。

当初は「機械式LSDを装着すれば簡単っしょ!」と、たかをくくっていたが、実際は足回りのセッティングが決まらず、タイヤのマッチングにも相当悩まされた……。

そんな悪戦苦闘を繰り返し、ようやく完成したのが「ドリフト初号機」だ!!

▷前人未到の挑戦となった、CRSドリフト初号機の実際の走行シーンはコチラ!!


【画像33枚】ここで紹介するCRSラリー号の全貌はもちろん、CRSのドリフト号まで、CRSのスポーツ走行ハイエースの歴史はココを見よ!!


>>ドライビングしたのは、谷口信輝氏。2001年にD1グランプリのチャンピオンとなり、その後もSUPER GTなどで活躍する現役バリバリのレーサーだ。「第一印象は、ハイエースは重心が高いし、ドリフトさせて横転しないか心配だったね(笑)。でも実際乗ったら意外と安定していてビックリ。エンジンが非力だからアクセルオンでのパワードリフトができないので、クラッチを蹴って強引にテールスライドさせたよ。スーパーチャージャーを搭載したり、NOSで瞬間的にパワーが出せればもっとおもしろいかもね!」とのこと。


【ドリフト初号機/2010年】

▷SPECIFICATION
ベースカー/ハイエース・ナローボディ・バンDX[TRH200V/5MT]2007年型

<外装>
エセックス・チンスポイラー/リアバンパー/リアウイング/ショートアンテナ、ボクシースタイル・ユーロボンネット、ロードスタージャパン・ヘッドライト、オーバーフェンダー

<足回り>
[フロント]キャスト・キャンバーピース、玄武・RCジョイント/バンプアジャストタイロットエンド、CRS・パフォーマンスダンパー/ネオチューンSP、エセックス・ブレーキングシステム(4ポット/330ローター)、ハイパートーションバー
[リア]エセックス・4インチロワードブロック、CRS・パフォーマンスダンパー/ネオチューンSP、キャスト・ハードストラットブッシュ(前後)、S-GL用リーフスプリング

<チューニング>
CRS・エキゾーストマニホールド/ストレートパイプ、キャスト・Cノッチ加工、ロールバー、フライホイール15%軽量化、レデューサー、LSD

<内装>
リネア・バケットシート×2、エセックス・カーボンパネル、HKS・CAMP2、フロア床上げ縞鋼板仕上げ、8点式ロールバー

<ホイール>
エンケイ・デセム10(17×8/9J)

<タイヤ>
フロント:ヨコハマ・Sドライブ(205/50R17)/リア:ATRスポーツ(215/45R17)


初号機から3年……すべての面でパワーアップした弐号機が誕生!

ドリフト初号機から3年。
谷口信輝選手からの宿題である「パワー不足の解消」を命題に、熟成を重ねて新しく製作されたのが、ドリフト弐号機だ!

初号機が白×黒のバンDX特有のパンダカラーだったのに対し、弐号機はGTマシンやD1マシンのようなレーシングカーのようなレッド×シルバーのボディでド派手に登場!!

▷初号機からかなり進化を遂げた、CRSドリフト弐号機の実際の走行シーンはコチラ!!


【画像33枚】ここで紹介するCRSラリー号の全貌はもちろん、CRSのドリフト号まで、CRSのスポーツ走行ハイエースの歴史はココを見よ!!


>>非力とされていた1TRエンジン(2リットル・ガソリン)は、HKSのスーパーチャージャーキットをセットして、高回転域まで確実にパワーアップし、200psオーバーを実現。足回りもセッティングを重ね、トラクションを稼げる仕様へとセットアップされている。純正のステッキ式サイドブレーキは、油圧式サイドブレーキに、ロールバーも8点式から10点式に変更するなど、すべての面でアップデートが施されているのだ。


>>初号機ではボディ中央部の剛性が不足気味に感じられていたため、フロアへの落とし込み形状を見直してロールバーをリメイク。重量面にも配慮して縞板仕上げからフロアむき出しのレーシングカーちっくなインテリアとした。




>>パワー&トルクバンドを外さないように、ベース車両にはバンDXの5MT車をチョイスし、ファイナルギアも走行ステージごとに各種数値をセットアップ。また、ドリフトコントロールに欠かせないサイドブレーキは、操作性を引き上げるために油圧式を追加してきた。


>>200系の足回りにこだわりを強く持つCRSでは、初号機の頃から決まった仕様がないといってもいいぐらい仕様変更を頻繁に繰り返している。今回は、フロントにはプロトタイプのコイルオーバータイプを装着している。




>>リアにはスペシャルセッティングのネオチューンを投入し、ドライバーがストローク量を自在に引き出しての荷重移動が可能なように配慮。LSDセッティングとグリップ力のバランスに配慮しつつ、リーフセッティングも試行錯誤中となる。




>>この弐号機のステアリングを握るのは、MAX★織戸こと、トップドライバーの織戸 学選手! 「スーパーチャージャーの効果は絶大で、普通に乗っていてもハイエースと思えないぐらい速い! 足回りもしっかりとセッティングがキマっているから、ドリフトアングルの大きなストライドを見せることができたよ。箱型の巨体を自由自在に左右に振り回せると、気持ちいいね〜!」と完成度の高さに驚いたご様子!


【ドリフト弐号機/2013年】

▷SPECIFICATION
ベースカー:ハイエース・ナローボディ・バンDX[TRH200V/5MT] 2009年型

<外装>
エセックス・プログレスFバンパー/Sステップ/Rバンパー/バッドパネル/ワイパーガード/バックドアガーニッシュ、DEPO・ヘッドライト、ヴァレンティ・HIDキット/ポジションランプ/テールランプ、カムストック・オーバーフェンダー、オリジン・Rウイング加工、ワンオフ・W出しマフラー、III型フェイスチェンジ

<足回り>
CRS・コイルオーバーフロントショック(プロトタイプ)/リバウンド調整ステー(プロトタイプ)、ネオチューン・・リアショック(スペシャル仕様)、純正ヘルパーリーフ2枚仕様、リーフヘルパーブッシュ、リム・ハイパートーションバー/フロントバンプストップ、サンコーワークス・CノッチKIT/リーフエンドベアリング、エセックス・2インチブロック×2(4インチダウン)、玄武・ハードストラットブッシュ/RCジョイント/タイロットエンド/ピロリンク/リバウンドストップ加工、プロスタッフ・ハイクリアランススプリングシート、OS技研・スーパーロックネオ(特注品)/強化クラッチ(特注品)、ブレンボ・フロントブレーキKIT(355㎜/4POT)

<チューニング>
HKS・スーパーチャージャーキット(203ps)/F-CON IS/OSC/オイルクーラー(ワンオフ)/インタークーラー(特注)、ランエボ用・フューエルポンプ加工、エセックス・エキゾーストマニホールド&ストレートパイプ/サクションパイプ(アッパーのみ)、玄武・ハイパーフローフィルター

<内装>
ブリッド・シート、スパルコ・4点式シートベルト/シフトノブ/ペダル、MOMO・ステアリング、ワークスベル・ステアリングボス、デフィー・追加メーター、ワンオフ・10点式ロールバー/油圧式Sブレーキ

<ホイール>
ボルクレーシング・TE37[ワンオフカラー](18×8J)

<タイヤ>
フロント:グッドイヤー・レブスペック(225/45R18)/リア:ATRスポーツ(225/45R18)

【画像33枚】ここで紹介するCRSのラリー号の全貌はもちろん、CRSのドリフト号まで、CRSのスポーツ走行ハイエースの歴史はココを見よ!!


SOURCE:シーアールエス大阪エセックス事業部


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PHOTO/平野 陽

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