【希少な個体を観音開きに!?】絶滅危惧種級の100系ハイエース・スーパーロング・ロールーフのカスタマイズはトラックがヒントなり〜!!

拝みたくなる観音開きが唯一無二な100系ハイエース

       
低くて長〜い美麗ボディのレアベース!
誰もが唸った観音開きの100系登場!!

【画像8枚】オーストラリア輸出用をスワップした角目ヘッドライト、唯一無二の個性を発揮する拝みたくなるような観音開きの詳細はココから解読すべし!

100系スーパーロング・ハイルーフは数あれど、ロールーフにお目にかかることはほとんどない。
さしずめ、絶滅危惧種級の稀少な個体。
全長5250mm×全高1960mmというひたすら長く低いシルエットを持つこの形態が発売されたのは、わずか2年間だけなんだとか。

そんなスーパーロング・ロールーフ、それも特装8ナンバーキャンピング仕様車を10年前に手に入れてずっと構想を温めてきたのが、このオーナーである。

「どんなスタイルにするかを考えていたとき、街で見かけたダイナの後ろ姿にビビビッときたんです。ダサかっこいいバン仕様にするならば、あの観音開きドアをスワップできないか。さっそく近くの鈑金ショップに相談したら、付くかどうか分からないし、切ったら元に戻らんよと言われました(笑)」

イチかバチかの大手術だったということを微塵も感じさせない自然な後ろ姿がなんともツボにハマる。
ダイナ純正のヒンジが使えるように、リアゲートまわりを加工。
それに合わせてバンパーもダイナ純正を装着することで、後付け感のない純正テイストを醸し出している。

フロントには、オーストラリア輸出用のライトユニットをスワップ。
四角いヘッドライトとウインカーに加え、グレーのハウジングがチープさを加速させる。
このハウジングのカラーに合わせ、バンパーを同色に塗装。
シルバーボディと相まった絶妙なダサさがたまらないフォルムとなった。

素材として日本車離れした100系スーパーロング・ロールーフという希少種は、素材を殺さない強めのスパイスで味わうのが大正解。
そのセンス、おみそれしました!



>>オーナーがどうしても付けたくなってしまったというカーボンウインカーミラー。バンテイストなスタイリングにこだわっているなかで、ココだけスポーティというハズシ感がオモシロイ!


>>ライトユニットは100系ハイエースのオーストラリア輸出用をスワップ! ダサかっこいい顔つきをゲットしている。


>>ボディはオデッセイ純正カラーにオールペン。出っ張っている感じが好きだったというレガンスのバンパーは、ライトユニットに合わせてカラーリングしている。


>>もともとは20インチ履きだったが、商用車らしさを出すべく17インチにサイズダウン。それも旧車スポーツの代名詞・ハヤシレーシング(18×7.5J)をチョイスして装着した。



>>リアスペースのギャレーが特装キャンピングの証。コクピットから2列目のREVOシート、ベッドキットまでをブラウンのレザーで統一した室内は、往年のRVバニングテイストを彷彿とさせる。


>>このクルマで最大のチャームポイントが、ダイナからスワップした観音開きドア。あまりにも自然な仕上がりに、こんなモデルがあったのかと思った人も多いかもしれない。オーナーが街中を走っているダイナを見かけてひらめいたという必殺メニューである。


>>観音開きドアのヒンジは、ボディ側を加工し、ダイナ純正をそのまま使用。それに伴い、リアバンパーもダイナ純正をスワップした。観音開きドアを開ける感覚がなんともワクワクさせてくれる。


>>この100系スーパーロング&ロールーフが発売されたのは100系が最終型のころで、わずか2〜3年のみ。特装車としての登場だった。もともとディーラーからキャンピングカーのベースとして発売され、1KZエンジンがディーゼル規制の壁にあたったため、姿を消した。当時、バニング業界でロールーフが流行り出してきていたため、にわかに話題となった。


『カスタムCAR』2019年10月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:100系ハイエース・スーパーロング・ロールーフ/2001年型

PHOTO/南井浩孝 TEXT/岡本 晃

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