RCカーを1/1スケールで実車化!?モンスタージムニー シエラ☆【画像12枚】やぐらスタイルで上げまくりの車高、特注の20インチの極太タイヤなど、モンスタージムニー シエラのヒミツはココから!これはCGのイタズラか? はたまた、カメラマンの撮影ミスか!?
露骨にスケール感をミスったようなこのジムニー。
これは正真正銘ホンモノのジムニーシエラなのである。
本場アメリカじゃあ、ベースボールスタジアムに土の山を盛って開催するほど人気のあるモンスター4WD競技。
スター選手が駆る有名マシンは、プラモデルやラジコンにもなるレベルだが、そんな競技に実際に参戦していてもおかしくないのが、このシエラ。
実に2mを優に超える車高のヒミツは、フレームレールを持つシャーシ構造である特徴を生かした追加サブフレームの構築だ。
モンスター4WD譲りのアメリカンな手法とモディファイを織り交ぜ、個性あふれる作りを具現化したというワケ。
多岐に渡ったモディファイの筆頭は、もちろん、サブフレームの製作だが、それによりサスペンションアームの支点をダウンさせ、前後の車軸の位置を適正化。
ボディとタイヤの的確な距離感を得ることに成功した。
サブフレームのおかげで実に12インチのリフトアップに成功し、勇気百倍でオーダーしたタイヤは、外径42インチ、幅25インチの20インチ径!
それに合わせてこしらえた鉄チンホイールも、実に25インチ幅という規格外なサイズなり。
そんなこんなのド苦労と切った張ったのワンオフ尽くしで、もはやラジコン実車化というアイデアをはるかに凌駕し、“原寸大ラジコン”が生まれてしまったのだ。
ちなみのこのジムニーシエラ、あまりの反響に、当時は世界各地のカスタムショーから招待が殺到したらしい。
元の思惑通り、ラジコンのプロモーションとしては成功したが、それに止まらないモンスターにまでなってしまったのだ!
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>>これが元ネタ! 1/12モンスタージムニー ホビーメーカー「シバタ」がリリースするアメリカCEN(セン)レーシング社の1/12スケールラジコンカー。デモカーは、コイツを売り出すために製作された実車版プロジェクトってワケだ。
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>>レーム加工&ボディマウントで14インチUP! タイヤも含めりゃ、山並みの存在感がインパクト大!! まさに、超絶リフトアップだ。
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>>横から眺めりゃ一目瞭然、純正フレームの下にリフトアップ用サブフレームをかまし、ヤグラを組む形。これが一番の上げポイントで、リフト量は約12インチ(300mm程度)。これに、ボディマウントの2インチ(50mm程度)上げを加えれば、車体だけで計14インチ上がっている計算となるのだ。
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>>フレーム下に12インチのやぐら状のサブフレームを使ったのが上げカスタムのポイントなのだが、リーディングアーム&トレーリングアームの取り付け位置は、純正マウントから垂直に降ろした場所にあるため、基本的なディメンションは変わらず前後アームは純正をそのまま使用している。
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>>ジムニーの場合、ボディマウントは8個所あるが、それらはそのまま2インチアップ用に交換済み。
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>>モンスタートラックらしさを醸し出すタイヤは、20インチだと製造しているところがなく、トラクターなど特殊なタイヤメーカーにお願いしたワンオフ品! タイヤサイズは42×25.00-20。しかも、5セット20本でのロット注文ってことで、会社にはあと4セット分が残っているそう(笑)。
>>ビードロック風デザインのホイールも、もちろんワンオフ。もともと13Jのホイールを見つけて、切った張ったの加工で24Jまで幅広加工。なんと、ホイール込みで、重量は1本200kgあるとか。規格外っぷりがハンパね〜!
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>>フロントのラテラルロッドは、ワンオフのターンバックル式を採用。ステアリングリレーロッドは延長済みだ。
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>>足回りはワンオフしたサブタンク付きの全長調整式車高調を採用し、ホーシング側にロワマウントを新設&装着した。通常の車高調と違い、逆付けとなっているのも特徴だ。むろんブレーキホースも延長済み。
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>>リアも同じく、ワンオフ車高調&ラテラルロッドをセット。
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>>リフトアップすることで、プロペラシャフトが寸足らずになってしまう。さらに、ホーシングが上方向へ回ってしまい、前方へとオフセットしてしまう。それに対応するべく、ヨークフランジ側に50mmスペーサーを投入している。
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>>世界各地のクルマ好きの間で話題となったジムニー シエラのモンスタートラックバージョンがコレだ!
『カスタムCAR』2019年4月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ジムニーシエラ/2018年型
SOURCE:R31ハウス