【イケてる1BOXユーザーカー列伝】ギブソンエアロを軸としたスポーティ路線の激低ハイエース

       
100系時代からハイエースを乗り継いで来たオーナー。ファミリーユースが前提ということで、200系ハイエースに乗り換える際のグレードはワイドボディ・ワゴンGLをセレクト。当初はノーマル+αの仕様で乗っていたそうだが、やがて本格的なカスタムを開始。数え切れないほど存在する200系用ボディキットの中から白羽の矢を立てたのが、地元・福岡糸島発のブランド〝ギブソン〟のグラファムデュオだった。後付け感を意識させない洗練されたデザインや、フィッティングの美しさなどが選択の理由だそうだ。これに合わせて、ホイールも20インチサイズのギブソン・カミュラを採用。非の打ちドコロのない仕上がりを見せている。


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 そんなまとまりの良さに激辛のスパイスを効かせているのが、超コダワリの4・35インチダウンの足回り。ホイールとフェンダーとのパッツンパッツンのクリアランスは「エアサスか?」とも思えるが、このクルマはれっきとした生足。フロントはユーアイビークルの強化トーションバーに変更。リア側にはゲンブのブロックを組み込んだほか、ワールドのCノッチキットをセット。このクルマはオーナーの奥サマが運転する機会が多いとのことで、スーパーの駐車場でも取り回しに苦労しないように、ステアリングはフェンダーインナーの入念な干渉対策により、全切りOK。サスペンションについても定期的に見直しが行われており、取材当時はCRSのダンパーを使用。



長期の休みが取れた時には家族7人で車中泊ツーリングに出かけることも珍しくなく(リアスペースにはMGRのベッドキットを搭載)、乗り心地についても十分な快適性が確保されているという。



実走可能なベタ落ち車高のインパクトとフレキシブル実用性との両立。
これはなかなか、真似できるモノじゃないゾ!




『カスタムCAR』2020年10月号掲載
BASE CAR:ハイエース・ワイドボディ・ワゴンGL 2012年型
SOURCE:ギブソン、玄海オートサービス

Photo/金秀研吾 Text/高橋陽介

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