海が似合うザ・ビートル。レーザー切削で刻んだアーティスティックなホイールも注目!

       
心に残るカスタムをひも解くと大切な要素にたどり着く。語りたくなる“ストーリー”、引き込まれる“アート”、膝を打つ“アイデア”。そんな背景と琴線に触れるカスタムには、必ずそれなりのこだわりがあるものだ。

愛知のエアリアルオートワークスが手がけた、ザ・ビートルのカスタムテーマとなったのは、ズバリ「海の似合うクルマ」。ターコイズっぽいボディカラーは「ハワイアンブルー」をイメージ。ハワイの道をオープンカーで走ったら気持ちよさそ〜♪をコンセプトに、乗って楽しいクルマを目指して製作している。

もちろん、カスタムプランもこだわり満載。ラインが純正っぽさを残しているので、一見分かりにくいが、ノーマルと並ぶと明らかに巨大なフェンダーは、実に10J&11・5Jを丸飲みするまでファットにサイズアップされている。その中にキレイに収まるホイールだが、これがなんと、レーザー切削されたワンオフのブロケイドホイール!!
 
しかも、超有名画家Rin‐Ben氏に描き下ろしてもらった花柄模様をディスクいっぱいに再現したというから驚き。見る人が見たらわかるコイツのインパクトは、美術館でアートを見る感覚と同じだ。

さらに室内のドアトリムは徹底して削って磨きをかけ、ペインターBig:O氏にオファーし、大好きなアメコミをエアブラシにて描写。ほかにもエンブレムやサイドのガーニッシュなどをゴールドにするなど、ペイント技もこのクルマの見どころとなっているのだ。

さりげなくワイドなオバフェンルックのドシャコタンながら、ポイントポイントでアートを感じさせる、このザ・ビートル。確かに、オシャレなハワイアンガールがハングルーズをしながら道を譲ってくれそうな雰囲気アリアリだ。

【画像8枚】美麗なディテールの数々


一見、なんの変哲もなくみえるが、実はノーマルフェンダーから大幅にサイズアップしたフェンダー。前後のバンパーは、アルピール製をチョイス。さらに8ピースの別体オーバーフェンダーキットを装着し、後付け感のあるラインをすべてファイバーワークでスムージング加工している。


VWエンブレムは、メッキ部にカラークリアを吹いてゴールドっぽく演出。


足回りにはエアリフトのエアサスをセット。日常での使い勝手を考慮し、アキュエアーでマネージメントする。ワンタッチの車高メモリーの快適さを存分に享受している。ラゲッジには、5ガロンのエアタンクが鎮座する。

【『カスタムCAR 2018年1月号掲載』】
BASE CAR:VWザ・ビートル カブリオレ 2013年型

PHOTO/早川俊昭

RECOMMENDED

RELATED