鬼若丸は、独創性に富んだ鏡面パーツを全身へ積極的にラインナップし、個性的な荷台ペイントでも特徴をアピールするフルアート車だ。
キャブ周り随一の注目パーツである可動式ラッセル戻しバンパーは、ストロボを内蔵した筒出しステンレス×4発を備えるほか、前面両サイドには「しぼりパイプ+菱リング」のフラッグポールをジョイント。8角筒出しステンレス×10発を並べた独創的なフロントパネルと相まって、モダン気分なフェイスルックを好演出している。
また、長尺の8角キャブロケットや平型バイザー、張り出し十分なミラーステーなど、キャブトップにも見応えのある個性派パーツが目白押し。ロケット後方に君臨するプロテクトップも特筆に値するビューポイントで、今後、さらにカサ上げを検討しているという。
一方、荷台周りの目玉は、ヤマヨシの筆致が光るアオリ3面ペイントだ。なかでも、「牛若丸の鯉退治」を描いたリアパネル画は、構図、タッチ、カラーリングの3拍子をそろえた秀作で、右端につづった粋な名文もいぶし銀。プロテク背面を席巻する「鬼」の一字との親和性もピカイチで、他車の追従を許さないビジュアルを獲得している。
【写真6点】モダン気分なフェイスルック。カミオン2011年8月号トップアートをもとに再構成