レザー張りシートを中心に、ブラックとウッド調のペイントで仕上げた斬新な室内。ほかにもさまざまなアイデアを盛り込み、これまでにない男の城スタイルへのチャレンジともいえるアプローチだ。
なかでも注目されるのは、バックパネルに設置された巨大な特製ボックス。内部には3発のモニターとネオン管が仕込まれている。運転席からはみえない位置に、3発ものモニターを設置してしまうとは実に大胆不敵。こうした常識にとらわれない、カスタムカー的手法ともいえる発想にこそ、アートの進化が隠れているのだ。
また、両シート間の巨大な箱はウーファーボックス。これを設置するために、オーディオや無線機はすべて新設されたオーバーヘッドに移動。これも一見無謀とも思えるディテール。しかし、巨大ウーファーボックスへの強いこだわりがなければ、ここまではできないだろう。
今後、全面リニューアルの予定もあるという煌星丸。今度はどんなアイデアが飛び出すか、とても楽しみだ。
【写真2点】カスタムカー的手法ともいえる発想に隠れるアートの進化。2008年12月号男の城をもとに再構成