【クルマで楽しむアウトドア】キャンプに大活躍のダッジ・ラムバン。クルマもキャンプギアもすべて「自分らしい」!

Base Car:1986年型 ダッジ・ラムバン

       
キャンプやピクニックはもちろん、釣りやサーフィンなど、楽しいアウトドアライフにはクルマが欠かせない。本コーナーでは見た目もカワイく「積めて遊べる」クルマと、オーナーさんのライフスタイルをご紹介。自分らしさが漂う素敵なカーチョイスをご覧あれ。

フィールドで生まれるオリジナルデザイン


 特徴的なドロドロというエンジン音を響かせながら、ダッジ・ラムバンは富士山の見える高原を目指す。その重たい観音開きのラゲッジドアを開けると、荷台には大量のキャンプ道具が収納されている。そこにはオーナーの「Daa(ダー)さん」こと滝澤さんこだわりのアイテムが積み込まれている。



 最高の景色を求め、たどり着いたのが富士山西側にあたる朝霧周辺。雄大な景色を独り占めするように、富士山を眺めながら荷物を下ろし始める。

 大きな木箱に入ったキャンプ道具、テント、タープなどを地面に投げ出し、慣れた手つきでサイトの準備をする。クルマのサイドに取り付けられたフックに重たい帆布のタープをかけ、ペグでタイダウン。ファイヤーベースとなる焚き火台を設置して、アイアンハンガーをセット。これで、とりあえずリビングスペースは完成だ。そして、最後にヒルバーグ製テント「アルタイ」を立ち上げた。ゲルの様なスタイリングだが、そのヘビーな印象がキャンプサイト全体を引き締める。



 最後に、お気に入りの自作の洋服を並べて思索に耽る。実はDaaさん、周辺キャンプギアから自分で着る洋服までとにかく自作するというお方。ここに写っているカーサイドタープや薪を運ぶキャリーバッグなどは完全自作。お日様の元でリラックスしながら自分の使いたいもの、欲しいもののデザインが頭に浮かんでくるというワケだ。そう、こだわりの自作アイテムはフィールドから生まれていたのだ。



憧れのクルマに乗り、さらなる進化を目指す


 もともと、本格的に服飾を勉強してきたDaaさんだが、今では趣味として洋服やキャンプアイテム作りをしている。着ている洋服はオリジナルのものが多く、そのクオリティの高さからプロに転身できるのではと思ってしまうが、ご本人曰く「コダワリが強すぎて商売にはできないな〜(笑)」。

 独特の世界観が広がるキャンプサイトだが、ここまで自由にキャンプ道具を運び、ダイナミックなフィールド展開ができるのも、ダッジ・ラムバンのおかげ。そんなクルマを知るきっかけとなったのはタミヤのラジコン「ランチボックス」だったそう。

 30年ほど前、大きなタイヤを履いた1/12サイズのモンスターラジコンが登場し、そのボディにダッジ・ラムバンが採用されていた。大きなギャップを乗り越えるラジコンの力強さに虜となったDaa少年。そこからダッジ・ラムバンへの興味が芽生え、いつかは乗りたいと思い続けた。そして、ついに2年前、V8 5.2ℓエンジンを積むこの’86年型を手に入れたのだ。



 なんといってもその収納力が魅力的。家族で行く大量のキャンプ道具が積めることで、キャンプスタイルも変わってきた。ラゲッジに荷物を積み込んでも、セカンドシートは広々とした居住空間を生み出す余裕さえある。また、後方には車内で宿泊できるベッドまで隠れているというギミック付きだ。まだまだ可能性を秘めているクルマだけに、Daaさんのソト遊びスタイルは今後も進化を続けそうだ。

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>>1986年型 ダッジ・ラムバン
モデル的には第2世代(1979〜1993)となるDaaさんのラムバン。前期モデルが角目4灯で、こちらは角目2灯の後期モデル。前期は1979〜85年、後期は1986年〜最終年の1993年まで。クラシックカーとまではいかないが、今となってはそれなりの旧車だ。ボディラインナップは150、250、350とあって、こちらは全長5.1mほどとなる350だ。



>>ハードなアイテムで統一されたファイヤーベース回り。アイアンのハンガーがこれまたハード。最近ではトーチバナーのガスカートリッジに取り付けられたCB缶カバーをはじめ、ターク用フライパンカバー(24/28cm、黒/オリーブドラブ)など、販売も始めたそう。興味のある方はDaaさんのインスタアカウント@daasewingserviceをチェック!


初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2019年 Vol.04

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1986年型 ダッジ・ラムバン
オーナー:滝澤大輔
協力:ハートランド・朝霧

文 / 渡辺圭史 写真 / サイトウタカシ

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