【新たなクルマのカタチ、動く家】煙突装備の巨大アメリカ製トラックは、大きな釜を備えたピザ屋さん!

Base Car:2000年型 インターナショナル 4700 DT466E

       
バンライフっていうと、車種はバンのみって思いがちだけど、行動様式の話だから、ベースはトラックだって全然OK。で、ここで紹介するのはビッグなアメリカ製のトラック。しかもベッドに載せているのは巨大な箱型の店。走る家ならぬ、走るピザハウスが登場だ!

巨大なアメリカントラックで美味しいピザと笑顔をお届け

 「バンライフ」といえば自分好みにカスタムしたバンを拠点に人生を謳歌するライフスタイル。アウトドアや旅を楽しむのはもちろん、バンやトラックをフードトラックに仕上げてビジネス展開するのもバンライフの部類に入るだろう。そんなフードトラックシーンに、突如現れ話題を集めているのが、令和元年10月にオープンした石釜ピザ&カフェ「EWALU(エワル)」。



 代表の長門さんは、もともと大手小売業で食品関係を扱うビジネスマン。ある日、自身が担当するイベントでフードトラックを依頼することになり、そこで直接お客様と触れ合いながら料理を提供するビジネススタイルに感化され、すぐさま会社を辞めて自らフードトラックビジネスを始めることに。

 まず扱うメニューとして選んだのが、自身が大好きなコーヒー。しかしながらコーヒーだけでは、お客様を満足させられないのではと考え、見た目のインパクトさも考慮して、石釜ピザを車内で調理販売できないかと考えた。そんな時、たまたまフードトラック製作で名を馳せるSEEKの佐々木代表と出会うことになり、お仕事を依頼! 当初はSEEKが得意とするスクールバスをベースにしたかったが、長門さんが高身長のため車内で作業するのがちと厳しい。だったら中途半端にせず、巨大なインターナショナル製のボックスバンをベースに、日本一インパクトあるフードトラックを作ろうってことに! そうして完成したのが、石釜丸見えのオープンキッチンタイプの「EWALU」号だ。



 巨大ボディとおしゃれインパクト、そしてデリシャスなお味が見事にマッチし、大手商業施設から出店依頼も来ているとか!?気になる人は「EWALU」のウエブやインスタなどをチェックして!

【画像15枚】おしゃれな巨大トラックは走る家ならぬ、走る店!詳細はコチラ!



>>ベースカーはアメリカ製のインターナショナル・4700 DT466Eのボックスバン。アメリカでは超ポピュラーな商用トラック。車両自体はほぼノーマルで、ベッドのサイドのアオリを切り取り、鉄骨の骨組みをプラスして補強。載せた箱型のお店の駆体は鉄骨組みで、厚めのポリカーボネート製の巨大窓も製作。おかげで常にキッチンが丸見えスタイルなのです!ちなみに走行時は煙突が短くなるのだ。



>>頼もしいバリスタ&ピザ職人とタッグを組んだ長門さんはフロア担当。キッチン部分が広いので仕事はしやすいのだが、やはり車体が大きいので出店スペースを確保するのが大変なんだとか。地元三重県を拠点に営業をしているが、イベントシーズンには全国各地で営業する予定!


初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2020年 Vol.07
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:2000年型 インターナショナル 4700 DT466E
オーナー:長門智基
協力:EWALU、シークカーセールス

文・写真 / ノグチケイスケ

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