70年代のレースシーンにおいて日産スカイラインGT-Rとともに一世を風靡したのがこの初代サバンナシリーズだろう。10A型から始まったREは、12A型へと排気量アップしながら、その勝利を増やしていった。
【1975年式 マツダ サバンナ GT Vol.5 】
【画像27枚】前ヒンジのボンネットフードからのぞくアルミラジエーターと電動ファン。カップリングファンより効率よく冷却温度をコントロールできる12A型エンジンは一度ブローしたが、カーボンアペックスシールのためハウジングにダメージがなくオーバーホール。
吸気はウエーバー48IDAにブリッジポート、排気はタコ足とワンオフのマフラーを装着。ラジエーターのファンはスイッチ付きで電動化しており、ストリートでの使用に問題ない。
今では維持するために、雨天未使用。暖機を十分行ってからスタートし、走り始めはエンジン音やマフラーサウンドなどを注意深く聞いて、異常がないか確認するという。現在は新しいタイプのスポイラーを製作中。
ボディにはサビが残っており、オールペイントも計画中とのこと。若かった頃の青春の1台とは違うが、昭和の時代の知識と、現代の手法でリメイクしたというRX‐3は、オーナーとともに走り続ける。
>>K&Nのウエーバーキャブレター用カスタムエアフィルター。クロムメッキのカバーには往年のステッカー。
>>ペリ排気から延びるタコ足はワンオフで製作したもの。
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1975年式 マツダ サバンナ GT(S124A)
■エクステリア:フロントスポイラー、リアスポイラー、セミワークスオーバーフェンダー、レーシングジャケット、FRPフロントボンネットダクト改、アクリルガラス(5面)、リアキックルーバー、ナポレオンミラー
■エンジン:12A型(573cc×2ローター)、ブリッジポート仕様、MSD6A×2、パワーブラスター2×2、トラスト製オイルキャッチタンク
■吸排気系:ウエーバー48IDA改パワータンク付、ワンオフマフラー
■冷却系:電動ファン、アルミラジエーター、アルミプーリー
■駆動系:OS技研製スーパーシングルクラッチ/LSD
■燃料系:電磁ポンプ×2
■サスペンション:(F)フルタップ車高調、ピロアッパーマウント、スプリング8kg/mm (R)KYB製ショック、強化リーフスプリング
■ブレーキ:(F)ブレンボ製キャリパー、φ300mmスリットローター
■ホイール:ハヤシストリート(初期砂型)(F)14×9J -31 (R)14×11J -58(PCD110-4H)
■タイヤ:(F)225/40R14(トーヨー)(R)245/525-14
■インテリア:マツダスピードバケットシート、4点式ロールバー、オートメーター・タコメーター、大森追加メーター
【4】から続く初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
1975年式 マツダ サバンナ GT(全5記事)