オシャレなフランス製小型車最右翼として、日本でも高い人気を誇ったルノー4。合理主義のフランスらしく実用性を徹底追及する設計思想は、30年以上もの長きに亘りフランス大衆の生活ツールとして愛用され続ける、重要なファクターとなった。
【1990年式 ルノー4 GTL vol.2】
全ての画像を見るこのような状況のもとに誕生したR4は、60年代初頭では珍しいFF車。しかも後部には商用バンのようなハッチゲートが設けられ、後席も取り外しや折り畳みが可能だった。
そして、同じく実用性を追求しながら唯我独尊的だった2CVに対して、R4は実用的小型車にとって決定的なパッケージを形成。後世の小型車開発に大きな影響を与えることになったのだ。
【画像16枚】貨客車両としての資質を追求した結果のハッチゲート>>ホイールは、この時代のフランス小型車では「お約束」とも言うべき3本スタッド。
主要諸元/SPECIFICATIONS
1990年式 ルノー4 GTL
●年式 1990
●全長×全幅×全高(mm) 3690×1510×1530
●ホイールベース(mm) 2443/2395(右/左)
●トレッド(mm) 1280/1245(前/後)
●車両重量(kg) 700
●エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
●総排気量(cc) 1108
●内径×行程(mm) 70.0×72.0
●圧縮比 9.5:1
●最高出力(ps/rpm) 34/4000
●最大トルク(kg-m/rpm) 7.5/2500
●サスペンション 前ダブル・ウィッシュボーン縦置トーションバー
後トレーリングアーム横置トーションバー
●ブレーキ 前ディスク/後ドラム
●タイヤサイズ 前後とも145SR13H
●新車時価格 140万円
【3】へ続く初出:ハチマルヒーロー2017年7月号 vol.42
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
1990年式 ルノー4 GTL(全7記事)