【2】から続くGX71の代表格であるマークⅡハードトップやチェイサーなどの走りを楽しむクルマにはない積載能力を持つワゴンは、他のGX71がモデルチェンジをするなか、継続販売をし、エンジンや内装をグレードアップし商品力を高めていった。
【我が名はGX71 トヨタ マークⅡ ワゴン LG vol.3】
この個体のオーナーは、免許取得後に価格の安さからK11マーチを購入。しかし、もともと角張ったデザインのクルマが好きだったため、「見た目は旧車っぽいけど年式の新しいクルマ」への乗り換えを決意した。そのときに「ノーマルのままでもカッコよく乗ることができそう」という独自の考えから、ワゴン車を検討。クラウンやY30セドリック/グロリアのワゴンも候補に挙がったが、信頼のトヨタブランドということと角ばったデザインが決め手となり、マークⅡワゴンに決定したそうだ。
ちなみに購入時はフルノーマルだったが、現在はよりレトロな雰囲気を求めて前期クレスタのヘッドライトとグリルを移植。加えて、MS50クラウンのホイールキャップを流用するなど、シンプルながらオリジナリティーあふれるカスタムを実施してカーライフを楽しんでいる。
【画像15枚】角ばったデザインが決め手となりワゴンLGを購入したオーナー。これからさらに自分好みにカスタムし、カーライフをたのしむそうだ。ホイールは14インチの純正スチール,フルキャップはMS50クラウン純正を流用。60年代の旧車パーツを流用して、うまくレトロ感を演出>>インパネのデザインは、基本的にハードトップ/セダンと同じ。この個体はウッドタイプのステアリングに交換されていた。
>>メーターは、大径のスピードとタコの両脇に、燃料と水温がレイアウトされるシンプルなデザイン。中央にはシフトポジションインジケーターが収まる。
>>取材車両のミッションは、2ウェイOD付き4速AT。このほかに、5速MTの設定もあった。
OWNER’S VOICE
「今後も自分好みにカスタムしていく予定です」
「買うときは積載性のことをまったく考えていなかったのですが、使い勝手が良く満足しています」
というように、純粋にマークⅡワゴンのスタイリングが好きで選んだというオーナー。入手して以来、大きなトラブルはなく特別な修理も行っていないが、機関系の状態はバッチリ。数百kmの長距離移動も苦にしないそうだ。
今後はUSバンパー(クレシーダ用)などを装着して、さらに自分好みにカスタムしていきたいそうだ。
1992年式 トヨタ マークⅡ ワゴン LG(GX70G)
全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1440
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1425/1385
車両重量(kg) 1280
エンジン型式 1G-FE型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 9.6:1
最高出力(ps/rpm) 135/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 18.0/4400
変速比 1速2.450/2速1.450/3速1.000/4速0.688/後退2.222
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/トレーリングリンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーディング
タイヤ 185/70R14(前後とも)
発売当時価格 185.1万円
【1】【2】から続く初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)