観音クラウンを究極のアメリカンカスタムに!|1960年式 トヨペット クラウン セダン Vol.1|エンジンスワップでよみがえったクラシックビークルたち

アメリカ車を規範に作られた初代クラウンは、初めてアメリカに輸出された日本製乗用車でもある。そんなアメリカを意識したクルマに対し、本物のアメリカンカスタムの神髄を施したのがこの観音クラウンだ。1995年に完成してから約20年。いまだ「本物」のオーラをまとったまま、その美しい姿は健在だった……。

 アメリカ人たちが自ら作り上げたカーカルチャーであるホットロッドは、今や高いステイタス性すら持つ世界となった。大きなバジェットを投入し、速さと美しさを極限まで追求したカスタムロッダーは、その品質次第では芸術品に近い評価を得ることも可能で、これらはもはや上流階級向けのコーチビルドマシンに近い存在とも言える。キチンと作られたカスタムカーは今や「改造車」ではなく「ワンオフ・スーパーカー」なのだ。

 この観音クラウンは、そんなアメリカンカスタムの世界に精通するムーンアイズが、1995年に本場アメリカで製作した1台だ。サンフランシスコで左ハンドルのベース車を見つけたことから、プロジェクトはスタート。日本車がベースながら、日常使用も可能な本物のカスタムロッダーを目指して製作はスタートした。





観音開きのドアはそのまま健在。サイドモールに「V8」エンブレムを追加してその素性を静かにアピール。フードオーナメントは徳島トヨタの手に渡ってから追加された。よりクラシック感がアップ。


ホイールはハリブランドのスプリント。フロントが5J、リアが7J。このクルマのための特注サイズだ。

1960年式 トヨペット クラウン セダン Specifications
●エンジン:GM製ZZ3 350ci V8、アルミヘッド、ムーンアイズ製レーシングカム、モーテックM4制御
●吸気系:ムーンアイズ製クロスラムインテーク & 独立スロットルインジェクションシステム
●排気系:ADF製エキマニ、フローマスター製マフラー
●駆動系:TH350 ATミッション、フォード製9インチデフ
●足回り:F:マスタングIIフロントエンド、TCIエンジニアリング製チューブラーAアーム & ドロップスピンドル、スタビライザー、KYBワンオフサスペンション R:MACSスプリング、Rancho製ショック
●ブレーキ:F:カマロ用ディスク R:フォード用ドラム
●ホイール:ハリブランド15インチ
●タイヤ:F:ナンカンCX668(145R15) R:デルタGT(235/60R15)
●インテリア:ムーンアイズ製6連ゲージ、ヴィンテージエア製エアコン、Ididit製ステアリングコラム、シート & ドアパネル張り替え


掲載:ノスタルジックスピード 2014年11月 Vol.005 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

TEXT:TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義  PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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