吠えろ! ツイン・エンジン!【5】「個体数が減っているのはもちろんですが、各部品の入手も難しくなっています」しかし所有する価値は十分にあるクルマなのだ|1982年式 いすゞ ピアッツァ XE

テールゲートにガーニッシュが付くのが前期〜中期の特徴。表記の文字は前期は「ISUZU」、中期は「PIAZZA」となる

【1982年式 いすゞ ピアッツァ XE Vol.5】

【画像20枚】この個体はコンディションも抜群。シートやドアトリムなど内装全般をカジュアルな表皮デザインが特徴の後期XJに変更。フロントシートはサイドサポートがしっかりしたハイバックのバケット形状

年数を経て、状態の良いピアッツァを見つけることも難しい状況だ。

「個体数が減っているのはもちろんですが、各部品の入手も難しくなっています」と語るのは、今回の撮影にご協力いただいた、いすゞ車の専門店「イスズスポーツ」。

「多少高額でも、しっかり仕上がった個体を選ぶことが一番です」とも付け加えた。また、「困っていることのひとつに、デジメタ車のオドメーター故障があります。オドを回転させる部分がダメになるのですが、この部品が特殊なモーターで市場に出回っていません。修理方法を知っている人がいれば教えを乞いたいくらいです。基本的にNAはエンジンの整備性がいいのですが、こうした特殊な仕様で実現させた部分は、80年代らしい技術過渡期特有の苦労が伴います。しかし、直してあげるだけの魅力は十分あると思います」と語った。


>>上級グレードのXEに搭載されるエンジンはG200型DOHC。エアフロセンサーやクランク角センサー、アイドルスピードコントローラーなどをコンピューター制御し、燃焼を最適に管理。低燃費とハイレスポンスを両立する。



ISUZU SPORTS

〒205-0013 東京都羽村市富士見平2-1-1
TEL 0800–800–4117
営業時間 10:00〜19:00
定休日 火曜日
http://www.isuzu-sports.com


1982年式 いすゞ ピアッツァ XE(JR130)

全長×全幅×全高(mm) 4310×1655×1300
ホイールベース(mm) 2440
トレッド前/後(mm) 1345/1355
車両重量(kg) 1190
エンジン型式 G200型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1949
ボア×ストローク(mm) 87.0×82.0
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps/rpm) 135/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 17.0/5000
変速比 1速3.312/2速2.054/3速1.400/4速1.000/5速0.840/後退3.550
最終減速比 3.909
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/3リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/70R13(前後とも)
発売当時価格 246.5万円

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【4】から続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1982年式 いすゞ ピアッツァ XE(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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