6ミリブリッジが刻むREサウンド【3】「決してイージーライドを求めたわけではないので、それがいいんです」|1984年式 マツダ サバンナRX-7(SA22C)

イタリア製ウェーバーは48IDA

【1984年式 マツダ サバンナRX-7(SA22C) Vol.3】

 ストップ&ゴーや交差点などでのアクセル&クラッチワークには、それなりに気を使う部分もある。

「決してイージーライドを求めたわけではないので、それがいいんです」とオーナーはいう。自然吸気のロータリーエンジンならではの、高回転まで回す快感と扱いやすさ。そのバランスしたチューニングが角オーナーにとってはブリッジだったというワケだ。

 チューンド13B型により、ハイパワーを得たSA22C。足まわりにもERCの手が入る。フロントはノーマルケースを使用したカートリッジ式のERC車高調キット。ロワアームのボディ側、テンションロッドはピロ加工を施す。そしてリアはラゲッジルームを貫くサスペンションタワーを新設。必要な部分はすべてピロ化された。まさに当時考えられるSA史上最高を目指して製作された足まわりだ。

>> 【画像22枚】ERC製のコイルオーバー化に伴い、φ130㎜のステンレスパイプで、ラゲージスペースにアッパーマウント用のタワーを製作


フロントブレーキは FD3Sの16インチホイール用キャリパー に15インチローターを組み合わせる。
>> フロントブレーキはFD3Sの16インチホイール用キャリパーに15インチローターを組み合わせる。

足まわりは、ERC製のコイルオーバー車 高調整式サスキットを装着。タワーバー による補強も追加している。
>> 足まわりは、ERC製のコイルオーバー車高調整式サスキットを装着。タワーバーによる補強も追加している。

ダンパーとスプリングが同軸となるコイルオーバー化されたリ アサスペンション。ロワリンク、ワットリンクのブッシュはピロボー ル化。リアブレーキはFC3S用を流用している。
>> ダンパーとスプリングが同軸となるコイルオーバー化されたリアサスペンション。ロワリンク、ワットリンクのブッシュはピロボール化。リアブレーキはFC3S用を流用している。



軽量ボディに6㎜ブリッジの 快速ストリート仕様のSA22C


■エクステリア:ERC JSS Fスポイラー、片山タイプRスポイラー、253タイプミラー、鉄板溶接オーバーフェンダー
■エンジン:13B型6㎜ブリッジポート(250-260ps)、ウエーバー48IDA(イタリア製)、極東製インマニ、RX-8ローター、ダイナミックバランス
■駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ、クロモリフル軽量加工フライホイール、OS技研製3速クロスミッション、4.77ファイナル、純正4ピニ加工強化デフ
■足まわり:ERC製コイルオーバー車高調
■タイヤ:アドバン ネオバ(F)205/55R15(R)225/50R15
■ホイール:スピードスターMK-Ⅲ Bタイプ(F)15×8J ±0 (R)15×9J ±0
■内装:日本精機Defi製メーター(水温、油圧、油温)、大森メーター製メーター(燃圧、電圧)、レカロSP-G(運転席)/リクライニング式(助手席)、6点ロールケージ、内張り/エアコン/パワステ/パワーウインドーレス、アンダーコートはがし、車重1000㎏




【4】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2020年 2月号 vol.23
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1984年式 マツダ サバンナRX-7【全4記事】

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TEXT : NORIO FURUKAWA/古川教夫(カチくる) PHOTO : KOICHI INABA/稲葉浩一

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