6ミリブリッジが刻むREサウンド【1】目指すのはあこがれの府中のゼロヨン「ERC」仕様|1984年式 マツダ サバンナRX-7(SA22C)

軽量ボディに6㎜ブリッジの 快速ストリート仕様のSA22C

       
オーナーが思い出すのは、府中のゼロヨン。濃紺メタリックのボディカラーをまとった川崎ナンバーのSA22Cが30メーター道路=東八道路を駆け抜けていくシーン。この頃には、すでにFC3Sも登場しており、ライバルのレシプロはDR30などのターボ勢が主流となり、そしてR32 GT‐Rが登場。そんな時期ではあったが、オーナーはNAペリサウンドに魅了されていた。そのボンネットには大きく「ERC」と刻まれていた。

【1984年式 マツダ サバンナRX-7(SA22C) Vol.1】

 世紀をまたぎ2002年、オーナーはERCの門をたたく。オーダーしたのはSA22CサバンナRX‐7。エンジンからボディ、そして足まわりにいたるまで、ERCの手が入った1台だ。
 ロータリーエンジンをイチからチューンナップすることになると、大いに悩ましいのがポートの仕様だ。メカチューンならばなおさら、エンジンの性格の大部分を決定付けるだけに、その選択が大切になる。オーナーはERC大矢正篤社長と相談したうえで、ブリッジポートを選んだ。
 オーナーはストリートでの使用がメインとなるライフスタイル。もちろんペリポートでも所有できないことはないが、高回転にシフトするパワーバンド、高いアイドリング回転数、都心の市街地で許容できるか微妙な排気音など、ハードルが高いのは確かだ。

>> 【画像22枚】ホイールは、スピードスターレーシングMK-Ⅲ B-TYPE。サイズはフロント8J、リア9Jの15インチ。インセットはいずれも±0。タイヤはアドバン ネオバで、サイズはフロント205/55R15、リア225/50R15の組み合わせだ

鉄板溶接で製作された前後オーバーフェンダーは、納車前にホイールに合わせてやり直しているだけに、ツライチのバランスは絶妙。
>> 鉄板溶接で製作された前後オーバーフェンダーは、納車前にホイールに合わせてやり直しているだけに、ツライチのバランスは絶妙。

すみずみまでERCの手が入った1台であることを主張するかのようなエンブレム。

>>すみずみまでERCの手が入った1台であることを主張するかのようなエンブレム。




1984年式 マツダ サバンナRX-7
軽量ボディに6㎜ブリッジの 快速ストリート仕様のSA22C

■エクステリア:ERC JSS Fスポイラー、片山タイプRスポイラー、253タイプミラー、鉄板溶接オーバーフェンダー
■エンジン:13B型6㎜ブリッジポート(250-260ps)、ウエーバー48IDA(イタリア製)、極東製インマニ、RX-8ローター、ダイナミックバランス
■駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ、クロモリフル軽量加工フライホイール、OS技研製3速クロスミッション、4.77ファイナル、純正4ピニ加工強化デフ
■足まわり:ERC製コイルオーバー車高調
■タイヤ:アドバン ネオバ(F)205/55R15(R)225/50R15
■ホイール:スピードスターMK-Ⅲ Bタイプ(F)15×8J ±0 (R)15×9J ±0
■内装:日本精機Defi製メーター(水温、油圧、油温)、大森メーター製メーター(燃圧、電圧)、レカロSP-G(運転席)/リクライニング式(助手席)、6点ロールケージ、内張り/エアコン/パワステ/パワーウインドーレス、アンダーコートはがし、車重1000㎏




【2】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2020年 2月号 vol.23
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1984年式 マツダ サバンナRX-7(全4記事)

関連記事:マツダ

TEXT : NORIO FURUKAWA/古川教夫(カチくる) PHOTO : KOICHI INABA/稲葉浩一

RECOMMENDED

RELATED

RANKING