ブルUバン【6】バンの広い荷室を活かし、安全タンクを搭載。トラクションを決めるリアのリーフスプリングは2インチダウンのスペシャル品|1973年式 日産ブルーバードU バン

「日産車独特の匂いを感じるところが好き」と話すインテリア。ダッシュまわりは、なるべくオリジナルの雰囲気を壊さないようにカスタムしている

[6/7]今から30年ほど前、L型チューン全盛期。柿本レーシングは名実ともにチューニング界を制した。ここで紹介するブルーバードUは、L型チューンの伝説ブランド「柿本」の魂を宿すチューンド。オーナーは、あえて4気筒、しかもバンのボディで、L型4気筒チューンの新境地を切り開く。

【1973年式 日産 ブルーバード U バン Vol.6】

【画像27枚】インロック用のスイッチが、メーターパネルの下、すぐ手の届くところに設置されている

サーキット走行に欠かせない冷却系の強化は、ラジエーターがOPL、オイルクーラーは汎用の16段を搭載。オーナー自身が、バンパーを大胆に切断し、セットした。

バンの広い荷室に搭載した安全タンクは、ドラガスとハイオクが切り替えられる2タンク仕様。ドラッグも、サーキットも、ステージを選ばず対応できる仕様だ。

パワーを路面に伝える駆動系は、まだまだチューニング途上にある。車高調はY’sのワンオフ。トラクションを決めるリアのリーフスプリングは2インチダウンのスペシャル品。

ジャダーを抑えるトルクロッドが追加されたが、ドラシャをはじめ駆動系は、エンジン性能に対して完全に役不足の感。そこで、トルク容量の大きいY30用のホーシングを素材にしたチューニングが、現在急ピッチで進められている。

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>>シフトコラム上に、ドラッガーの必需品であるシフトライトをセットしている。その横はPLXの空燃比計だ。


>>追加のサブメーターは、センタークラスター付近に集約されている。左から燃料計、水温、油温、油圧の順だ。

【7】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1973年式 日産 ブルーバード U バン(全7記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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