ブルUバン【4】ドラッグがメイン。サーキットも楽しめ、しかも両ステージとも自走で参加できることがテーマ|1973年式 日産ブルーバードU バン

あこがれの柿本レーシングにチューニングを依頼したL18型改2.0ℓフルチューンエンジン。推定パワーは244ps。ドラッグステージをメインとした中間トルク重視のセッティングで、特に、ゼロ発進のパンチ力が強烈。純正のドラシャはすぐさまアウト

[4/7]今から30年ほど前、L型チューン全盛期。柿本レーシングは名実ともにチューニング界を制した。ここで紹介するブルーバードUは、L型チューンの伝説ブランド「柿本」の魂を宿すチューンド。オーナーは、あえて4気筒、しかもバンのボディで、L型4気筒チューンの新境地を切り開く。

【1973年式 日産 ブルーバード U バン Vol.4】

【画像27枚】マフラーは柿本のワンオフ。センターがφ70mm、テールがφ90mm。排気サウンドはとてもバンのものとは思えない

柿本ブランドへの思いを共有できる盟友との出会いが、オーナーのブルバンチューンに拍車をかけた。「塩路さんに会って、面白いクルマができると、直感しました」。

こうしてオーナーの、あこがれの柿本レーシングとの「4気筒最速の座を狙うブルバンチューニング」はスタートを切った。

メインステージはドラッグ。サーキット走行も楽しめ、しかも、両ステージとも自走で参加できること。それが、オーナーが掲げたチューニングテーマだ。単なる4気筒最速ではなく、ステージを問わず楽しめる、オールマイティーな速さを目指す。

ただし、チューナーにとっては、的を絞りきれない難解なリクエスト。オーナーはまず、次のようなメニューを処方した。


>>強烈なパワーに、ノーマルのドライブシャフトが早々にブロー。これに対応すべく現在、デフをH190から、高負荷に耐えるC200に換装中。リアアクスル周辺をまとめて交換する大技で、ドラシャの耐久性も大幅アップさせる!

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【5】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1973年式 日産 ブルーバード U バン(全7記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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