ブルUバン【3】「柿本レーシングの一員になれたことが誇りです」手探りのL型4気筒チューニングに挑む|1973年式 日産 ブルーバードU バン

イルクーラーは汎用の16段。サーキット走行を楽しむために、オーナーの濱本さん自身が、バンパーとボディーを大胆に加工して、装着。「言ってもらえればやるのに」と塩路さんは苦笑い

[3/7]今から30年ほど前、L型チューン全盛期。柿本レーシングは名実ともにチューニング界を制した。ここで紹介するブルーバードUは、L型チューンの伝説ブランド「柿本」の魂を宿すチューンド。オーナーは、あえて4気筒、しかもバンのボディで、L型4気筒チューンの新境地を切り開く。

【1973年式 日産 ブルーバード U バン Vol.3】

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「電話で、クルマがブルーバードとは聞いていましたが、まさかバンとは思いませんでした(笑)。L型とはいえ4気筒はパーツが少なく、データも6気筒ほどじゃない。手探りのチューニングになることは伝えて、お引き受けしました。自分としても新たなL型チューンに挑戦する気持ちで」。

そう話すのは、主にパワートレインのチューニングを担当した塩路和範さん。ちなみに塩路さんは、柿本レーシング全盛期の頃はプライベーターとして活躍。自身の手で仕上げたL型で、ベストタイムを10秒台に突入させた経歴を持つスゴ腕だ。

「柿本レーシングは、自分もドラッグに夢中だった若い頃、目標にしたL型チューンの最高峰。一員になれたことは誇りです」とオーナー。


>>エキマニは亀有製φ45mm。バンテージを巻き排気流速を高める。大きく吸って大きく吐き出す。メカチューンの基本だ。

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【4】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1973年式 ブルーバード U バン(全7記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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