まずはボディをフルレストア「次は内装より先にエンジンをやりたいですね。それも20バルブ化を」|AE86の魅力をよみがえらせるために【3】

ボディは全体的にチェックし、板金処理

【2】から続く

オーナーのお子さんが成長し、自分のためにクルマを買っても良いのかと考え始め、AE86を探し始めた。ボロボロの車両を自分でレストアして乗っていたが、この先も乗り続けようと決め、「チューブガレージ」にフルレストアの依頼をした。

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チューブガレージ代表の川口豊文社長は、一度にレストアすべきところ、あとからでも修理可能なところ、しばらく乗ってから気になるところ、と修繕を段階に分けることを提案。一度にフルレストアする予算が厳しかったオーナーは川口社長の提案にのることに。
実は川口社長の提案はもっとも効率のよい方法。少しずつ修理しても次から次へとサビの発生を抑えることができないボディのレストアは一気に行い、あとは予算とオーナーの好みに合わせて少しずつ行うもの。

常にオーナーのことを第一に考え、無理をさせない川口社長ならではの方法。この考え方、人柄で多くのオーナーから支持されてきた。

かしくて最高のボディと足周りを手に入れたAE86。その美しさに別の種類の笑みを浮かべるオーナー。

「次は内装より先にエンジンをやりたいですね。それも20バルブ化を」

その言葉に、いやいやまだ早い。このクルマを十分に味わってからにしましょうと諭す代表なのであった。
【画像28枚】新車時以上の輝きを得たAE86。1983年を境に塗装技術が大きく進化しているため、オールペイントによって新車時以上の防錆効果があり、なおかつ発色も良い。トランクルームは、ほおずりしたくなるほどの白さを誇る。これでAE86の悩みでもあるサビとも無縁である



>>シートはオーナーが東日本大震災のボランティアオークションで購入。被災地への募金とした。



OWNER’S VOICE


多くのクルマを乗り継いで来たオーナーだが、このAE86が一番手がかかるという。だが、それがこのクルマを再び手に入れた理由とも。奥様もこのことを理解しており、本人が一番楽しいと思えるクルマに乗せてあげたいと考えているという。子育ても終わり、次の人生にふさわしい1台を手に入れた2人なのであった。



【1】【2】から続く

AE86の魅力をよみがえらせるために(全3記事)
初出:ハチマルヒーロー 2017年9月号 Vol.43

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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TEXT:HACHIMARU HERO/編集部 PHOTO:MAKOTO INOUE/井上誠

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