フロント下部は3/4が消失! ボディは原型をとどめない個所もあった|三菱ランサーセレステ1600XL 3

搭載されたのはサターンエンジン。ラジエーター前にスペーサーがあるが、これは大きなエンジンを積むスペースを確保するためといわれている。

エンジンは三菱専門店によって、手が加えられている。

チューニングではないが、不安なく乗れる状態に仕上げられた。

特に電気系統が強化され、ランサーターボのオルタネーターを組み込み、MSDでフルトラ化されている。

ノーマルのままでも十分に走れる状態だったが、長期的なメンテナンスも考え、安心して街中を走れるコンディションを保つための策だった。


 外装は失っていた下回り部分を板金で再生。

フロントの下部分は1/4程度しか残っていなかったという。

元の形を忠実に再現するのは職人の腕の見せどころともいえる作業であった。その仕上がりはオーナーの想像を超える出来だったという。

板金に時間がかかり、クルマを手に入れてから約7カ月、ようやくオーナーの手元に美しく生まれ変わったランサーセレステがやってきた。

そして、思い出を刻むように、特徴的なリアテールランプが、再び、長谷川さんの気持ちを引きつけ始めた。



型式は1.4LがA72、1.6LがA73、50年規制対応のクリーンシステムMCAを搭載した1.6LがA77となる。51年規制対応後はB-A72、B-A73となった。



室内は何も手を加えていないという。



Cピラーに室内からの視認性を高めるシースルーウインドーを設けた。



シートはフルアジャストシステムでドライバーに最適な運転姿勢を確保。上下30㎜のチルト機構がXLのみに標準装備された。


ノスタルジックヒーロー Vol.145 2011年6月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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