まさに鬼に金棒! 高性能デスビの性能をさらに引き出すプラグコードが登場!|OS技研 ハイテンションケーブル

L型エンジンを進化させる ニューアイテムが登場!

       
強いものが何かを得て、さらに強くなることを例えた「鬼に金棒」という言葉がある。OS技研の高性能デスビと新作プラグコードの組み合わせは、まさに最強タッグといえるだろう!

【画像13枚】細くても高性能! OS技研の新型プラグコードの実力はいかに!?

超低抵抗芯線の採用で抜群の着火力

OS技研から送り出された新商品第1弾が、「ハイテンションプラグコード」だ。
純正プラグコードを供給する製造会社から技術協力、部品供給を受けて商品を開発。高いクオリティーを保証するパーツメーカーがパートナーだ。

「開発のきっかけとなったのは、高性能デスビの誕生です。当社のデスビは国産の精度の高い部品と独自の構造で、高回転でも失火せずピックアップに優れたことが特徴です。旧車ファンの方々から市民権を得たと感じています(現在はバージョン2に進化)。ならば、その商品の性能をより生かす、抜けのいいプラグコードを用意できないものか、と考えました」と何森行治代表。

複数メーカーのプラグコードを準備し、当時ムービングパーツを開発中であった4A-GEU型エンジンで比較テスト。パートナー企業である岡山の電子機器メーカー「アイテック技研」にも協力を依頼し、性能を測定。その中で評価が高かったメーカーに打診したというのが今回の流れ。

優れていたのは出力面、高回転域の追従性だけでなく、一般ユーザーが気にするノイズ(ノイズサプレッサー)面でも抜きん出た結果となったそうだ。

>>芯線の外側にあるフェライトコアとバリアブルピッチ巻き線は低周波から高周波まで雑音を防止し、スパークノイズ除去に高い効果を発揮。昔はこうした素材がなかったため、ノイズ、雑音を抑えるため、抵抗値を高くするしかなかった。EPDNはゴムの種類で、そのうえに補強材のファイバー(ガラス繊維)を巻いている。表面の強化シリコンケースは、耐久性、耐油性、耐熱性に優れる。使用する素材はケーブルからターミナルにいたるまで品質の高い純日本製だ。


自動車メーカー品質で安心安全

取材時に用意されていたサンプルを見ると、これまでTC24に使っていたコードと比較すると明らかに径が細い。太いほうがノイズを抑えられ、強いイメージだったが、話を聞くとプラグコードは芯線の抵抗値で点火の強さが決まるので、コードの太さは性能に関係ないとのこと。ノイズに関しても現在は抑え込む高性能な素材もそろっており、抵抗値を下げられるという。
事実、最近まで製造されていた自動車メーカーのプラグコードの径は細い。これでノイズなどの不具合も出ないのだから、エンジンをすっきり見せることを考えても太くする理由はない。

実際に商品化する前には、純正メーカーにさまざまな素材を用意してもらい、利点と欠点を検証したうえで、最適な組み合わせをチョイスしている。
今回、用意されるのはTC24/TC16/L型6気筒/L型4気筒エンジン用の4アイテム。今後は4A‐GE型用もラインアップに加わる予定だ。

「これまではエンジンパーツで出力を上げ、それを受け止める駆動系パーツを軸に開発、製造をしてきましたが、ここ数年は、実際に足を運び、互いに認め合える他メーカーとタッグを組み、より性能を引き出すための周辺パーツの開発にも力を入れています。これまで得た知識やノウハウを生かしたモノ作りも、当社のひとつの柱として柔軟に対応する予定です」と何森代表。

今後のOS技研のコラボ商品の展開にも期待したい!


>>Nostalgic SPEED編集部にてレストア中のハコスカに搭載されるL28型改3.2ℓチューンドエンジンにも、テストで装着してみた。今回用意されたサンプルは、純正タイプのデスビ用だったため、MSD(SSコイルなど)は専用のセンターコードが必要になる。

【画像13枚】細くても高性能! OS技研の新型プラグコードの実力はいかに!?

初出:Nostalgic SPEED 2023年11月号 Vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT : SHINICHI YAMAZAKI/山崎真一 PHOTO : RYOTA-RAW SHIMIZU(FOXX BOOKS)/清水良太郎(フォックス ブックス)  COOPERATION : OS技研

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